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5年ぶりの国内旅行 六合夜市

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泊っているホテルの近くは夜になるとマジつまらない。BARや居酒屋の類が全くない。なので二日連続近くの六合夜市に繰り出した。

みなみの国と言えば夜市のイメージが強く持っている読者もいるだろうが自分はあまり夜市に行ってない。しかし旅行とは、観光とは、普段のしないことを積極やっていくものだと思う。なのでWhy not?見てみようではないか。

六合夜市、高雄駅に一番近い夜市。全長350m。昼は道路になっているが夕方からバリアが設置されて歩道になる。コロナ禍の影響か、木曜日18時頃に来ていたけど人があまり歩いておらず、屋台の方が客より多い。しっかし本当にどこの夜市もなったようなもんよ。新鮮さが全くないな。とりあえず一通り歩いてから何を食べるか決めようか。

雨が降り始めた。南部はここ最近あまり降雨がないので給水に困っていると聞く。さすがアクズメさん、嵐を呼ぶ男よ。これじゃ食べ歩きが無理だ。ちゃんと屋根がある場所にしよう。

その時にとある店舗が目に入った。「焼肉、火鍋」Hmmm……why not?

焼き肉

店に入ると、店主夫婦がバーカウンターで飯を食っていた。旦那の方が碗を置き、

「いらっしゃい。焼肉と火鍋どっちにする?」
「焼肉で」今は肉が食べたい気分だ。佛光山で稼いだ徳と相殺してカルマ調整だ。
「牛、ヤギ、豚、どれにする?」
「牛で」
「プラス180円でカルビにレベルアップする?」
カルビか。魅力的だが初めての店だし安全牌でいいや。
「いや。普通で結構」
「ライスいる」
「いる」
「あいわかった。少々お待ち」

 店主が目の前のコンロに鉄鍋を置いて、マーガリンを溶かした。そして冷凍肉ともやしを乗せた皿にたれを被せると、熱した鍋に肉ともやし投入した。

「肉はレアの方が美味いぞ。あっ、こっちのはもういけるぞ」
「アッハイ」

カウンター裏に店主がトングを動かして肉を焼き、OKサインを出している。肉は昔食べたステーキの味がした。マーガリンの主張が強い。

「後は自分で焼けるね?」
「うん、大丈夫」
「では」

店主は飯を食べに戻った。残りの肉ともやしを鍋に入れて、焼いて、米と一緒にかきこむ。悪くない、悪くないけど、この程度なら誰でも作れそうな気がする。

ライスを含めて約800円。

蚵仔煎

まえに紹介した蚵仔煎というお好み焼きと似た料理だ。味は超普通。ソースがもうちょっと辛ければよかった。200円。

サイコロステーキ

なんかサイコロっぽくないな?席がないので屋台のそばで雨を避けながら食べた。肉は硬いが小さく切ったのでそこまで食べにくくまあまあいけた。450円。

鱔魚麺

鱔とはタウナギ、つまりイールである。イール殲滅聖戦士の俺はたとえ旅の途中であろうと使命を忘れない。

タウナギは完全淡水型のイールで、水田や水路に潜んでいてることが多い。日本ではあまり食べないらしい。身は赤黒っぽく、うなぎとアナゴより弾力がある。

タウナギをちゃんとしたレストランで食べるならそれなりの額だが、ここの味はどうだ。

まずはイールから。うん、パリパリしてて歯ごたえがある。味は鶏の心臓みたいに鉄の味が強い。そして麺は、ズズ……ウッ!あっ、甘い!そして酢が結構入れたか酸味が強い!麺料理なのにフルーティな味わい!自分的にはちょっときついが他の客は普通に食べているので問題あるのはたぶん俺の方だ。南方の調味は甘めだと聞いたが想像以上だよ。しかしイールが入った以上、俺はこの麺を完食せねばならぬ。我、不退転聖戦士なりて、邪魚イールを滅ぼさん!食事ではなく、仇敵を臨む気持ちに切り替えて、皿を平らげた。今日も俺はイールに勝利した。

300円。

番外編

胃はまた余裕があるので帰る途中に良さそうな麵屋に入った。

鴨肉の意麺と大腸の煮物。さっき食べた焼肉が記憶から吹っ飛ぶほどの美味しさ。鴨肉が固すぎず、麺がもちもちして、腸は味がよく染み込んでいる。90点だ。他に麺類がたくさんある。いつかまた訪れてコンプリートしたい。

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