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築49年のマンションを購入してフルリノベーションするまでの紆余曲折

昨年夏に築 49年の中古マンションを購入、フルリノベーションをして年末に引っ越しました。思い返せば紆余曲折あったので、振り返ってみます。

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陽の光がたっぷり入る、とってもお気に入りのおうちになりました!

結婚を機にマンション購入を検討。リノベ済みの部屋はどうもしっくりこない...

結婚を機に、夫が中古マンションサイトをよく眺めるようになりました。当時2人で住んでいた広めのワンルームも割と気に入っていたのですが、お互い30代、そろそろ持ち家があってもいいのかもねと、情報収拾がてら近場の物件の内覧に行くことに。

・80平米以上
・築年数は古くてもOKだがリノベ済み
・駅から徒歩10分以内
・今住んでいる地域の周辺

こんな条件でいくつか実際に見に言ったのですが、「床材や壁紙がなんとなく気に入らない...」「絶対使わない部屋がある(リビングもっと広くしたい...!)」「シンプルに高い」「駅から10分歩くのやっぱりやだ」などなど、これだ!と思える物件には出会えませんでした。

「古い状態の部屋を安く買い、自分たちでリノベした方がいいのでは?」

「今住んでいるマンションはアクセスが最高だから、同じマンションにもっと広い部屋が空いてたらいいのにね」

などと話していたら、当時住んでいたマンションの同じフロアに、昭和感漂うボロボロの80平米超えの部屋が賃貸に出されているのを発見!

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↑当時の物件情報に掲載されていた写真。畳がボロボロの和室が2部屋もある4DKでした。

「人が住んでいないということは、買える...?」

早速管理会社を突き止めて連絡。管理会社経由でオーナーさんと交渉でき、購入が決定しました(同じマンションに居住歴があったのも、心象よかったみたいです)。

友人の設計事務所にリノベ相談するも、自分たちで全部選びたいわけではないという気づき

夫の友人に一級建築士がいたので、まずは彼に相談してみることに。彼の所属する設計事務所は新築の注文住宅専門だったので、「リノベ事例はあんまりないんだよね...」と言いつつ、とても親身に相談に乗ってくれました。

現場調査を経て、数度の打ち合わせ。間取りはもちろん、床材や壁紙を自分たちでひとつひとつ選ぶのがリノベの楽しみだよね...と思いきや。。

選べって言われたって、どれがいいのかわからない...!状態に陥りました。

「実物の素材見ても完成イメージ掴めない...」
「コスパ的にはどうなの?ここにそんなにお金かけていいの?」
「それぞれのパーツの相性は?いいの?おかしいの?」
 
それまで大して情報収拾してきたわけでもなく、すごいこだわりも予備知識もない私たちは、「なんか、こう、いい感じに、おしゃれな感じにしてくれよ・・・!」と心の中でずっと叫んでました。美容室で細かくオーダーできないのと同じ心境です。いちいち前髪とかもみあげの厚さとか長さ、聞かれても困るやつ... 。

辿り着いたのは、定額制の「フルパッケージ・リノベ」

夫がいろいろと調べていく中で、それぞれの部屋の素材とパーツは既にいい感じに決まっている「フルパッケージ・リノベ」という物を見つけました。

間取りは自由に設計可能。もちろんパーツを変えたり、素材を変えたりするオプションも比較的自由に相談できます。料金は平米単位で決まっていてわかりやすい。

いくつかの施工事例を見ても、「あー、そう、これ!こんな感じのインダストリアル?な雰囲気!」と、どれもとても素敵でした。フルでオーダーするよりも安価に済みそうだったのもあり、早速原宿のショールームに行ってみることに。パッケージになっているので打ち合わせ回数も少なく済みそうだったので、ご相談していた事務所にはお詫びをして、こちらで具体的なプランの相談に入りました。(当たり前ですが、リノベ中も管理費は発生しますし、もちろん工事中に住む賃貸物件の家賃もあります。購入から居住までの期間が少ない方が、出ていくお金も少なく済みます。)

プラン策定中。古いマンションには想定外の落とし穴がたくさん・・・!

ほんとこれ。

ローンが組みづらい、控除も受けられない

古い物件のため新耐震基準に沿っておらず、いくつかの銀行にはローン自体も断られてしまいました。最終的には組めたのですが、まじでヒヤヒヤしました。あと、同様の理由で住宅ローン控除も受けられないので、物件自体の金額だけ並べて、「高い」「安い」の判断はしない方がいいと思います。

「壊してみないとわからない」がいっぱいある

リビングの天井はコンクリート現しにしたいよね、というのは我々夫婦が当初から一貫していた構想だったのですが、「コンクリの状態が酷い場合もあるから、あまりにボロボロだったらお勧めしない。こればっかりは剥がしてみないとわからない」という、賭けみたいな工事計画でした。実際、思っていたより酷い状態ではなかったもの、謎の配管がむき出しだったり、配管とコンクリ隙間に謎のタオルハンカチがいっぱい挟まってたりしました。。

他にも、もともとパッケージに入っていた置き床の防音テストの基準値よりも、実際の床が薄かったため、追加で防音マットor防音フローリングにしなければならず、それだけで数十万のオプション費用がかかりました...。

排気・排水周りがカオス

うちの場合、古い上に、2部屋だったのを1部屋につなげた物件だったので、排気・排水周りがかなりカオスでした。「壊してみないとわからない」のオンパレードで、A案、B案、果てはC案を用意しなければならず、しかも最初の工事計画は理事会で承認されずに着工が一ヶ月遅れてしまうことに...。

マンション理事会はかなりアナログ運営のようで、なぜ承認されなかったのか議事録を求めても見せてもらえず(多分そんなものは存在していない)、指摘された部分の対案を出してもまた却下されるのではという不安が拭い去れませんでした。

黙って待っていられなくなった夫は、自ら工具とファイバースコープをamazonで購入し、床に穴を開けて撮影。理事会用の資料を作成して、どんな突っ込みにも備える準備をしていました。

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二回めの理事会は我々夫婦も出席し、夫が資料を配布、私がMacで全ての出席者の発言を高速タイピングで議事録に落としプレッシャーをかけるという合わせ技で、無事工事の承認がおりました。よかった...!

いよいよ着工!工事期間中はblenderを使ってインテリアの計画を

スケルトン化が始まりました。

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↑住んでいたマンションの同じフロアだったこともあり、日曜や夜などの作業をしていない時間に、二人で様子を見に行っていました。

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↑旧キッチン(寝室になる予定)。タイルを剥がした後のコンクリがガタガタしているのは逆に可愛いのでは?と、あえて壁を作らずこのまま白い塗料を塗ることに。

工事が始まっちゃうと私たちは逆に暇になり、夫はYoutubeで勉強しながら、こそこそblenderで3Dモデルを作り始めました。

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「わざわざ3Dモデルにする必要ある...?」と最初はやや懐疑的でしたが、新居に持っていく予定の家具を配置してみたり、カーテンの色を選んでみたり、結構重宝しました。夫のblenderスキルも上がりました。(メーカーの営業職だけど何か役に立つのかな?)

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↑blenderでのシミュレーション(私だけペラペラなモデル...)

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↑引越し後

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↑ちなみにカーテン選びは私がオーナーだったので、資料を作って一緒に選びました。

そんなこんなで引越し後4ヶ月が経過。総費用も大分リーズナブルに抑えられました。

今のところ排水も排気も特に問題なく、古いマンションだからといって不便は感じず快適に過ごしています。リビングは窓が3箇所(9つ)あるので、季節によって陽の差し方が変化していくのを楽しんでいます。

最近ベランダに鳩がよく来るようになったので、鳩除け対策を一生懸命考えています。

二人とも外食中心の生活だったので、そもそもキッチンなんている?とすら思っていたのですが、自粛生活でちょくちょく自炊をするようになり、広いキッチンの恩恵にも預かれています。

ちなみに費用も、同地域の同じような広さの物件と比べると、マンション購入+リノベ合わせても、6-7掛けで抑えられた感覚です(古いし控除ないけど!)

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お花教室とか宅飲み会とか、人が集まれるリビングがテーマだったので、引っ越しからあっという間の自粛ムードは悲しいですが、いつか落ち着いたらまたやりたい😭😭😭

twitterもゆるゆるやってます


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