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読書メモ: マンガでわかるプロジェクトマネジメント

読んでいる最中の本について書いています。

うちの子、小学校四年生がプロジェクトマネジメントに興味を持ったので、読みやすいことを期待して購入しました。読みやすいし、実践的なポイントも押さえています。マンガで「わかる」がどこまでなのかが不明です。プロジェクトマネジメントできる人がチーム内で知識を共有する教科書としては、とても機能すると思います。いい本です。

付録の章が「結婚式のプロジェクトをマネジメントしよう!」になっていて、ここが実に面白い。結婚式の計画は面倒だし、日本人の8割が経験するらしいし、内容は人それぞれで、予算と期限は必ず定義されるという、プロジェクトマネジメントの題材としてふさわしいテーマです。

この本の構成として、マンガ部分だけを読んでも理解が進むように書かれているのは魅力的です。それに加えて、フォローアップのための文章がセットになっています。まだフォローアップの文章は流し読みしかしていませんが、次にこの本のメモを書く前には読んでおきます。図解もあって、面白そうな部分です。

プロジェクトマネジメントの本質はコミュニケーションにあるということが、この本のベースのストーリーとして描かれています。そこに、コミュニケーションのためのフレームワークやセオリーの解説が加えられます。

プロジェクトは「今までにない製品などを決められた期限内に作るような仕事」というのがこの本での定義です。この定義を軸に、不確実なものを成功させるための取り組みが展開されていきます。不確実だからこそ、計画を作って計画と実際の結果との誤差を修正しながら、目的に近づく努力こそがプロジェクトマネジメントです。

例えば、この物語でのスケジュールは最初に作成された時点で、期限オーバーのため破綻しています。その計画の調整から取り組みは開始されます。初期のスケジュールは、期限に間に合うように内容の見直しをすることでスタートを切ります。

その後も、目標を思い出しつつ目的に向かう調整が続けられます。調整が続くのがプロジェクトの性質のようです。そして、安易な変更が続けばチームメンバーの不安という問題が起きます。狙いを正確にし続けるための調整がプロジェクトの本質なのだろうと考えています。

現在取り組んでいるプロジェクトで実際に使ってみることにしました。まずは、自分の考え方の基準として使います。そして、使っていることはメンバーとも共有します。会社の標準になるぐらいのこともしたいな、というのが現在の考えです。

プロジェクトって面白い。

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