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読書メモ: インストア・マーチャンダイジング〈第2版〉

読みながら書いている読書メモです。読む前に、読み方の作戦を決めるために書く場合もあります。

今日はこれです。第2版を読んでます。

この本の全体は、売場生産性というものを考えなければならない現在の小売業の状況と、それに対して「インストア・マーチャンダイジング」という手法で取り組む、その手法の詳細な解説という構成です。

売場生産性を高めなければならない要因は3つあります。少子高齢化とそれに伴う労働者確保の問題。ネットスーパーの台頭。小売業の競争激化です。変化に対応できなければ淘汰されます。そしてネットスーパーがある程度のシェアまで大きくなるにしても、実店舗はなくならないようです。

この本の詳細部分は店舗マネージャーもシステム部門も興味がある内容です。とにかく細かくて面白い。買い物をするお客様が店に来てからの購買行動に対して、どのように対処するのかを科学的に示しています。

購買行動は人それぞれですが、ある程度のパターンに分類できます。そして、それは業態によって異なります。大型スーパーでの買い物とコンビニの買い物では同じではないのは分かります。それに対して、商品の見え方や数値分析の方針などが示されます。

ここからは本の内容ではなく、思ったことです。これって、その通りにやろうと思ったらITの力が必要だし店の収益も良くなるし、世の中への貢献でもあるなと。売場効率の追求ともなれば、行動からのフィードバックを数値で得て、改善するルーチンが必要です。

売場で起きていることを数値化する仕組みと、その数値を変える行動が必要です。そして何よりお店なので、店舗で働く人の環境やお客様との関係を気づくような、本来からある店作りの努力も必要なんだなと。

小売業のシステムって楽しいですよ。

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