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2018.10-2019.02

こんばんは。むとうです。最近あまりにも何もしていなかったので、そろそろ何かせねばなあ、と思い、とりあえずタイトルの期間に発表したりしなかったりした短歌やそれっぽいものなどを、一部修正しつつまとめます。


並んでも同じ景色は見れなくてあなたは誰を愛していたの (2018.11.29 うたの日『並』)

疑いを知らないままのあの頃の気持ちで君を愛したかった (2018.11.30 うたの日『疑』)

君に差す光に僕はなれなくて悲しい夢の続きだけ見る (2018.12.01 うたの日『悲』)

通じ合えない人ばかり好きになる あなたの空は広くていいね (2018.12.02 うたの日『広』)

夜に浮く星を数える僕たちが知るはずのない恒星の果て (2018.12.03 うたの日『数』)

落ちてゆく春を見ている僕たちだ違う明日を信じられずに (2018.12.04 うたの日『重』)

性懲りもなく変拍子で生きる 午前3時の紅茶の甘さ(2018.11.05 毎日歌壇掲載)

趣味はしじみの砂抜きと言うきみが好きです、ごめん。大好きでした (2018.11.19 毎日歌壇掲載)

久しぶり お元気ですか 好きでした 恋してますか 興味はないけど(2018.12.11 毎日歌壇掲載)

本体を切り離されて僕たちは行くあてもなく夜をただよう (2019.02.01 シーシャ歌会 いちごつみ)

ほのあかく染まる故郷に背を向けて白色のない冬を生き抜く (同上)

あの月も驚く白さの息を吐くここでは誰も守ってくれない (同上)

うしろから見つめる煙 そういえばあなたの好きな女優も知らない (2019.02.17 ホロホロ歌会 題詠『煙』)

木炭じゃ死ねないみたい(諦めてバーベキューでもしろってことだよ) (2019.02.17 ホロホロ歌会 題詠『炭』)

差しのべることすら許されない手をしまいおはようなんて言ってる (2019.03.03 31文字のせつなさ鈴木晴香現代短歌教室)


以下、おまけみたいなやつです。Twitterで呟いたかもしれないやつ。呟いてないのもあります。


この街は金木犀が咲く街でぼくの街にはあなたがいない

もう君に好かれなくてもよくなった 料理はしないタバコだって吸う

あけましておめでたくなくたってこの僕らの日々は続くはずだろ

なんかもうぜんぶむりだな この空が必要以上に青いこととか

しあわせのなかをただよう夢を見たような気がする。思い出せない。

ファインダー越しの私の世界にうつるあなたには見えない私

あれが月だってことにも気付かずに裸眼のふたりは空を見上げる

新宿のトイレ清掃バッグにもフリー素材のあの犬がいる

100g42円の手羽元を煮込む真夜中2時の慟哭

もう会えない人の幸せを願う こっちはこんなに青空ですよ


以上です。お付き合いいただきありがとうございました。



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