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第二話:不動産投資セミナー

私の実体験を元に不動産投資への失敗を書いていく。
本日は、第二話、不動産投資セミナー。
正直経緯含め思い出すことも嫌になるが、同様の被害者を増やさないためにも、しっかりと記載していこうと思う。

Z氏から不動産投資セミナーに招待され、現地へ向かうと都内高級ホテルの会議室を貸切に加え、何とも金の匂いがする雰囲気の営業マンが数名、私と同年代ぐらいの顧客とともに5組ほどはいただろうか。
恐らく、みな同様の手口で友人や知人の紹介を介して集まったのだろう。

そんな中、一際大物感のあるオーラを纏い、講師として登場したX氏、この人物こそZ氏が尊敬する不動産会社の会長と言われる人物だった。年齢は50代手前だろうか、小柄だが少し強面、喋ってみると非常に物腰が柔らかい。そのギャップも相まって、話をされるとつい聞き入ってしまう。

Z氏といい、X氏といい、人柄は本当に良く、まさか悪徳であるとは微塵も感じれないところが、余計に悪徳でいられる要因なのだろう。普通に接するには害は無いどころか、経済背景含め、尊敬さえできる。

そんなことを考えている中、不動産投資セミナーは始まった。

内容の詳細は記憶に無いのだが、簡単にまとめると
1、バブル後日本における不動産は手堅く慎重
2、不動産は株や債券とは違い、現物があることから安心な投資先
3、今後も安心できる投資対象として見て間違い無し

かなりざっくりだが、おおよそこんな形での説明だったと思う。
その中で、アパートローンや住宅ローンについての話も出てきたのだが、住宅ローンで賃貸NGであったり、アパートローンの素晴らしさは全く語られることは無かった。特にアパートローンは、大前提として年収2,000万円以上且つ頭金最低500万円は必要といった説明があり、一般的なサラリーマンには到底投資対象となる見込みの無いことが語られていた記憶がある。
(今のアパートローンの条件と多少違いはあるにせよ、本当に当時は上記条件でなければ投資ができないものなのか、調べることもしていなかった)

こんな説明から、とにかく不動産を買って、数年後に売ってキャピタルゲインを得ようといったストーリーがうまいこと語られており、その場にいた多くの人間のマインドは、完全に買いたいという方向に向いていたと思う。

セミナー後、会場の高級ホテル内にあるバーに連れて行かれ、皆無料でいかにも高そうなコーヒーをご馳走され、何と無く金持ち気分を味わってしまったことが、その後に悪影響を及ぼして行ったような気がする。。。

更に、X氏はこのホテルに居住しており、駐車場には超高級外車が並んでおり、X氏がオーナーでいかにも金持ち感100%だったのだ。
(初めて間近で見たこともあり、写真を撮ってしまった)

そんな中、不動産投資セミナーの全ては終わり、当日はその場を後にした。

後日、Z氏から改めて連絡が入り、物件の見学に行くこととなる。

第二話を振り返って今思うこと
会場の高級ホテルや所有している高級車に圧倒され、こういった場所や物を扱える=成功者=信頼に値すると、極めて浅はかな解釈から、早く投資をしたいという気持ちが生まれてしまっていたことは、第一話同様馬鹿すぎる盲信をしており、恥ずべきことである。
更に、当時は本当に低賃金だったこともあり、1日でも早く稼いで楽をしたいという思いだけが前のめった結果、余計に思考停止し、人任せで楽して稼ぎたい思いに繋がってしまったのだと思う。

なぜ、そこで他のセミナーを見たり、不動産の本やブログ、実店舗など、見るべきものを何も見ずに信じ切ってしまったのか。

当時の私が目の前にいたら、ビンタをしてでも、ドロップキックをしてでも、ラリアットをかましてでもその浮かれた状態から目を冷ませてやりたい。

次回第三話は、物件紹介について、記載したいと思う。


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