モバイル液タブを作りたい!~実践編~


目的と方法

 モバイル液タブを作りたいとは言いましたが、実際は携帯できる液タブを作りたいという話です。今回は前回の記事に引き続いて、材料と方法について説明をしたいと思います。また外出先で(比較的)手軽にお絵かきをしたいという方向けのコンテンツです。


必要なものは以下3つ

・液タブ(持ち運びしやすいサイズのもの、USB給電が可能なもの)

・スティックPC(スペックはお好みで)

・モバイルバッテリー(液タブの給電の規格、スティックPCの給電規格を満たしている物)

 これらについて簡単に説明いたします。

 液タブとスティックPCの画面出力部分を接続。液タブの給電部分をモバイルバッテリーに接続。スティックPCの給電部分をモバイルバッテリーに接続。

 ね?簡単でしょ?

キャプチャ9


 上記の図のような感じで接続します。

結論

 個人的には6割成功といった具合です。

 基本的な部分は問題ありませんでした。ですが、今回新たに見えた課題がありました。

 今回使用した材料

 今回はこれらを使用しました。

課題点

 今回これらを実際に組み合わせてみたところ、モバイルバッテリーの出力限界を上回り、パソコンが落ちまくって動作をろくにしてくれませんでした。(ポート一つの限界出力を二つ以上で出そうとした結果の話)

 これらに対しての解決策は二つあります。

・モバイルバッテリーを二つにして、それぞれのバッテリーから液タブとスティックPCの給電を行う。

・パソコンの設定をいじり、電力の制限を設けることで解決を図る。

 私は今回、後者の方を実施しある程度安定化させました。

 今回作成するにあたって、競合した相手はこちら。

https://www.dospara.co.jp/5create/cts_creator_tablet

 ドスパラのレイトレックタブです。

 今回はこれより『モバイル液と部としてのコスパとスペックを良くする』という目標でこれらを作成いたしました。純粋なスペック比較をした際に、レイトレックタブとの差は主にCPUです。グラフィック性能は内臓のもので実質的な性能に差はありません。

 ですが今回使用したスティックPCは4コア4スレッド、CPUのスコアも単純にN4000とJ4125では倍違います。1コア当たりの性能は負けていると思いますが、純粋に電力制限で50%をかけたとしてもその能力には差が付きません。そのため、今回は電力制限を設ける方向で不安定さを解決しました。ちなみに電力制限はCPU使用率を75~85の間程度にしました。この状態では落ちたことはありませんが、今後の設定次第でもう少し詰めることができると思います。

メリット

 さすがに課題点だけを話しても意味はないので、続いてはこのシステムを触ってみたメリットの話をしようと思います。

・比較的手軽に外出先でお絵かきをするための環境を整えることができる。

・今回の競合相手と比べてコスパがいい(10インチモデルでも値段はこのシステムとどっこいどっこい)

 1.CPUの性能が上(純粋に倍くらい違う)

 2.筆圧検知レベルが上(surfaceよりも高い)

 3.画面サイズが大きい(10インチよりもでかいものを実装できる)

・新鮮な気分を味わえた(世界が広がる)

・サブ機としての最低限の性能

・必要最低限の構築として完成されている(マウスやキーボード、片手デバイスなどはBluetoothなどでおこなう)

・落書きとか下書きなど出先でのアイデアをまとめるためのものとしては十分


デメリット

・情報収集能力が必要(例えば、改良の余地があるモバイルバッテリーへの情報収集や、液タブのUSB給電の規格などをきちんと調べられること)

・知識が必要(上記に並行して必要。今回このパソコンを使用するにあたって、キーボードの文字化けや不安定に落ちる原因はなぜかなどの要素を検証するための知識が必要)

・それでもやっぱりお金はかかる(今回は液タブを中古品を購入し、使用した。このモバイル液タブにかけたお金は44000円強といったところ。レイトレックタブ10インチの値段は6万くらい(生産終了)なのでコスパはやっぱりいい。性能は電力制限をかけた状態と同じくらい)

・電力を食らう(モバイルバッテリーを2個買えばある程度全力運用できるという点において一概にデメリットとは言えない)

・かさばる(持ち運べると言ってもレイトレックタブのように洗練されたデザインや構造ではないのでかさばる。ケースなどを持ち出てコンパクトにまとめようが絶対にかさばる)

・USBポートが少ない(増設は必要だろう。マウスなどの機器をBluetoothにしても増設はしておいた方がデータのやり取りなどが行えて楽である)

・画面は増やせないものと思った方がいい(USBなどを用いれば増やせないことはなさそうだが、給電の問題やラグの問題から使いづらくなる可能性のほうが高い)

総評

・馬鹿が作ったにしてはうまくいった方。もう少しPC全般の知識がある人ならもっとうまくやれたと思う。

・全体的に癖を感じるが慣れでどうにかなりそうな使用感。

・これからも検証自体は必要そう(それらをまとめるかどうかは別)

・お絵かき機としては十分な性能を有していると思う。

・何かを作ること自体に何らかの楽しさを覚える人なら過程から楽しめる。

・完成品の拡張性に難はあるが応用性、使用機器のカスタマイズ性はある。ベイブレードみたいな感じ。

 追記

 これらの記事はあくまでお絵かきを外でしたいという方向けの記事です。同時にこれでお仕事ができるというものでもなく、お仕事ができることは限りません。

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