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守りやすい計画の立て方(個人ゲーム開発の場合)

自分で決めた計画って「まあいいや」で変更できてしまう。だから私の部屋は片付かないし、ゲームもなかなか完成しないんです。計画を立て直すため今月以降やることをまとめておきました。

中長期、短期で別々に立てる

仕事ができそうな人の計画の立て方を聞くと「3年以上長期は状況が変わるため立ててもあまり意味がない」そうです。

3年でもまだ長いと感じた(アホなのですぐ忘れる。書いてもどこに書いたか忘れる。皆さんは「今年の目標」を覚えていますか? 私は忘れました)ので1年くらいの設定をしました。ざっくり一年、とするとこれもいい加減なので、数字をはっきり決めます。

「2020年の10月1日時点で、貯蓄額が2019年12月1日を下回っていた場合、事務所を引き払う」

今年は割と無職の状態だったので、来年もそれが続くまま事務所の維持費を負担するのはいろんな意味でヤバいので、この目標設定がいい感じです。同僚と相談して決めました。期限の10月というのは、事務所を引き払うのに契約上、1ヶ月以上前に言わないといけないので、1年後の12月〜1月に引き払うなら10月がリミットかも、というわけです。うーん現実的!

私は現在、ゲーム開発と販売だけで生活しており、受注の仕事はしていません。10月1日までにある程度お金を稼ごうとすると、パブリッシャーさんからの振込が2ヶ月かかるので、遅くても6月までにゲームを発売してある程度売れていないとアウトということになります。あるいは受注仕事に手を染めるかですね。しかし受注仕事を請ければ開発は止まってしまうので微妙です。

今手元にあって割とできているゲームが「猫」と「ペンギン」で、これらは1〜3月に発売できるかなという感じ。販売数が芳しくなかった時のことを考え、もう1本は制作しておきたいところです。

年単位の目標が決まり、必然、数ヶ月先のことも決まりました。

自分以外の人のちからを借りる

事務所は同僚と2人で借りています。引き払っても自宅作業ができなくはないですが、人と話さなくなると本格的に病みそうでヤバイし、同僚にも迷惑がかかるので何としても避けたい。

「自分が事務所で仕事ができなくなるとどのくらい困るか」はなんとなくわかりますが、「同僚がどのくらい困るか」は、話を聞いただけでは全貌を把握できません。この「他人が被る損失の全貌がよくわからないから何とかしなくては」という考えは割と効果的です。

同僚と目標について何回か相談し、共有しました。さらに「月単位の目標を決めるので手伝って欲しい」とお願いします。

賞罰なら「賞」を積極的に活用

いついつまでにこれができたらご褒美。できなかったら罰を与える。両方あると思うんですけど、誰しも罰は嫌いですし私も嫌いなので「賞」を選択します。しかし、やはり自分で決めた程度では忘れがちなので同僚に「今作っているペンギンゲームのビルドデータをプレイアブルの状態で年末までにパブリッシャーさんへ提出できたら、年末にサルヴァトーレのピザパを事務所で開きたいから、割り勘で食べるのに付き合って欲しい」とお願いしてOKをもらいました。

私はどちらかというと少食ですが、食べるのが嫌いではありません。しかし、割と好きでカロリーが高そうなものって、一人で食べるには量が多かったり、一人分買うのがちょっと恥ずかしかったりするため、この賞を選びました。

なお賞罰について、私が罰を嫌うのは以下の事例を聞いたことによる影響です。

「罰金を導入したあと、遅刻する保護者の数は、着実に“増加”」「その割合は、最初の遅刻率の“ほぼ2倍”」(同書)まで増えたそうです。罰を与えることで、かえって逸脱行為を増やしてしまったわけです。なぜこんな妙なことが起こるのでしょうか。

一方で賞が成功に与える影響もいろいろあるので一概には言えません。

具体的に「イベントを作る」と忘れにくい

「年末にピザパ」を叶えるためパブリッシャーさんにビルドデータを出す、ということは、パブリッシャーさんの年末休暇前、かつ、同僚も私も事務所におり、かつ、ピザ屋さんがまだ配達をやっている日程を知るところから始まります。まずは来週頭、パブリッシャーさんに年末休みを聞くところからスタートです。

制作中であるペンギンのゲームは、ある程度遊べるようにはなっており、ゲーム性を調整している最中です。年末までの中間目標として、来週バイトさんに参加してもらうもくもく会で参加者の皆さんにテストプレイをお願いすることにしています(誰もテストしてくれなかったら、その翌週自分で探すことになります……)。まずはそこに向けてtodoリストを今日整理しました。

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やはり自分ではない誰か(この場合はバイトさん)が使う資料/素材だから用意しなくては、と思うと自分用に何かを準備するよりも気合が入るので助かります

これで、長期〜短期の予定が揃いました。まとめると、

・来週頭……パブリッシャーさんへ年末休みの予定を聞き、ピザパ日を設定

・12月なかば……もくもく会までにペンギンゲームを遊べる状態にしておく

・12月なかば〜年末……提出に向けて調整

・年末……パブリッシャーさん休暇までにペンギンのゲームをビルドして提出

・2020年1〜3月末……猫とペンギンのゲームを発売

・2020年6月……ゲームが発売できるリミット(実質5月末)

・2020年10月1日……この日の貯金残高が2019年12月1日を下回っていた場合、事務所を引き払う

目標設定では「ゲーム展示会○○に出すぞ!」等、イベントを目安にするとやる気が出て忘れにくくなると思うので、それと似た感じで自分や外部に影響がある小さなイベントを作ると忘れにくくなります。

今年の年末以降の短期目標は、猫の翻訳(パブリッシャーさんへ提出済み)があるし、ペンギンのゲームが提出できてパブリッシャーさんの興味を引けば自ずと決まってくるかと思います。自分としては割と余裕をもって組んだつもりですが、どうなることか……ともあれ当面、こんな感じで進めてみて結果どうなったかは機会があればまたnoteに書きに来ます。

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