#Steam の審査に今年だけで9回落ちました
個人でゲームを開発しています。PCゲームをDL販売するサイト「Steam」ストアにゲームを何本か登録しています。
Steamにてゲームを販売する前には審査があり、大きく分けてストアページ公開前の審査「ストアプレゼンス」と、ゲームビルドデータのチェックを受ける「アプリケーションレビュー」があります。私は今年に入ってこれらの審査に落ちまくっています。
10回以上落ちたと思ってたんですが数えてみたら8回で、この記事を書いている間に9回目を迎えましたので10回目も目前です。あまりに落ちすぎて辛くなったので、せめて記事に残して供養する……と見せかけて自作ゲームを宣伝します。
私がSteamでストアページを持っているゲームは以下の3本です。その内1本は開発中ですが、ストアページは審査に通っています。
なんでそんなに落ちるの?
落ちる理由の多くは私が詳しく規約を読んでいないからだと思います。審査に落ちた理由を聞いて「そりゃそうか」と思うことがほとんどです。しかし、「そうなん?」と思うこともあります。
今までに落ちた理由は、
・体験版と製品版の名前が違う(ローカライズ表記が漏れてた)
・どういうゲームなのかもう少し詳しく(開発初期なんで何とも言えなかった)※テキスト審査落ち対策を本記事末尾に追記しました
・ビルドデータの中身が空っぽ(これはひどい)
・「体験版」の表示でゲームのロゴが隠れてしまう(すみませんでした)
・予価を書かないでください(レーティングが変動するから?)
・実況についての規約をここに書かないで(概要じゃダメだそうです)
・スクショはゲームプレイシーンだけにして(タイトルとかあかんらしい)
……などです。中には「Failure」ではなく「Caution」レベルのものもありましたが、混ざっておりますことご容赦ください。
とにかく一旦審査に通してしまえばスクショも文章も後で入れ替え可能なので、登録時はお客さん向けに準備するんじゃなく、審査に通すためだけの無味スクショや無臭テキストをアップするようになりました。
しかし……後で書き換えたり、入れ替えたりできるなら審査の意味とは?
他のページを参考にするのが間違っている可能性もある
スクショ(ストアページのトップに表示される)については、コンフィグなどを含めているよそ様のSteamページを見たことがあり、「個人開発でコンフィグあるよ」ってアピールするのは割と信頼が置けるな〜と感心したので自分も入れてみたんですが、審査ではアカン言われました。
このように、審査用のデータをアップする際は、参考に他の方のページを参考にしていたんですが、「このページがOKだから自分もこうしよう」がそもそも間違っているのかも知れません。というのも、上述のようにSteamは一度審査に通りさえすれば、テキストやスクショなどの素材を入れ替えても大丈夫な作りになっています(推奨されてはいないと思いますが)。なので、私が参考にしたページの中には「審査を通って入れ替えたあと」の素材が含まれている可能性もあります。
他の方のページ素材が審査に通ったものか、後から入れ替えられたものかどうかは分かりませんので、OK基準の参考にしない方が良いんですが、これに気づいたのはごく最近のことです。
落ちたら英語でメールが来てやりとりするのつらい
Steam登録時のマニュアルは日本語対応されています。そしてレビュー(審査)を通りました! というお知らせは日本語で届くんですが、落ちた時は英語で届きます。「どこどこの何々を直して」っていうのが全部英語なので、どこに何があるのか調べるため自分のストア設定言語を一旦英語に変えないと正確には分かりません。これも地味に辛い。
自動化されていない部分が多くてつらい
タイトルは、ゲーム1本につき三箇所も入力する必要があり、内容は「一般向けの表示名」と「カートに入れたときに表示される名前」と、あともう一個内部的に使用される何かって感じで、一箇所修正した場合に他2箇所も自動で修正される仕組みにはなっていません。これにより、私の審査落ち記録は2回更新されました。
しかも配信日が近づくと自分ではタイトルを変更できなくなります。Steam側にメールで、このタイトルをこう変えて、と伝えて返事を待たなくてはなりません。確かにタイトルをコロコロ変えられたら大変なことになるとは思いますが……。私は今「製品版と体験版のタイトルが違う」+「Steamにメールで修正依頼しないとタイトルが直せない」のコンボを食らっている最中です。
またスクショとかストア紹介文は体験版と製品版ほとんど同一内容でいいと思うんですが、製品版ページを作る→体験版を追加しても、スクショなどの素材はコピーされません。なぜかレーティング(年齢制限)情報だけは製品版から体験版へコピーできるようになっているので、素材についても同じ機能が欲しいところです。
人力なので審査結果に差がついているかもしれない
前に同じ条件で受かったと思うんだけどな……? という理由で審査に落ちることもあります。先方は人力でチェックされているのでそういうこともあるのでしょう。またこちらも人力なので「前に同じ条件で受かった」が記憶違いの可能性もあります。
何しか、私がこんだけ審査に落ちてるということは、先方も落とした数だけ手間がかかっているということで、そこについては本当に申し訳ない。税金の手続きから振込みまで、アメリカに書類を送ったりしなくてもオンラインで全て手続きできる、しかも個人が、というだけでありがたいです。ありがたいですが、これ以上審査落ち記録を更新したくはありませんので、もうちょっとこう複写とかできる仕組みだとさらにありがたいです。
2023年9月追記:落ちないために注意する点をまとめた記事を書きました
メタデータ(紹介文のテキスト)で以下アラートで審査に落ちた方向けの対策も書いています。
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