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本業を“副業”にしたら幸福度が増した話

2018年4月。本業が、副業になりました。

ぼくは、中学2年生~大学生まで“芸能界”という少し変わった場所で働いていました。そして、就活をし、営業職を経て、今は広報として働いています。

会社員として働いているこの4年の間にも、YouTubeやTikTokなどのSNSは動かしているので、総フォロワー数はようやく21万人を突破しました(2021年8月12日時点)。

ただ、ぼくはあくまでも会社員として働いているので、これらは全て“副業”にあたりますし、副業申請書的なものも定期的に提出しています。

とはいえ、毎週ラジオのパーソナリティをしていて、YouTubeも週2投稿をしていて、自分の本を出版していて、イベント登壇もしていて…
正直、芸能界にいたときよりも認知度は上がっているし、収入も増えている気がするんですよね。

そう、だから。変な話。正直な話。事実を言うと。
芸能を本業にして、それ一本で活動されている子よりも、副業でやっている自分のほうが仕事が多かったり、収入が多かったりもしちゃうわけなんですよね。

でも、くるんです。
「芸能界に戻ってほしい」「前のように活動してほしい」というコメントが。

ーこの時代における“芸能”ってなんだ。
ーこの時代における“副業”ってなんだ。

まぁ、でも、最初は病んでたっけ

ぼくは、入社と同時に身を潜めるつもりでいたので(笑)、入社日までに当時持っていた連載が終わるように契約していました。自分なりのケジメだったのでしょう。

あ~あのまま続けていれば今頃は~って、居酒屋で言いだすおじさんになる覚悟もしていました。

自己分析をしてもいまいち自分の強みなんて分からないし、言語化も難しいし、強みが明確になったところで、その強みを活かせる会社の面接を、今自分が受けているのかもよく分かってない…みたいな状況でした。

でも、会社に入ると、執筆業やSNS関連のことは“副業”として許されていたので、

ならやるか、とりあえず。
あと、ついでにYouTubeもやってみるか。

あれ、バズったぞ。

じゃあ、このままやろっと。

いつまでも拭えない自分の非公式感

そうして、どちらも頑張る中で、会社員なのか、芸能人なのか分からずも、そこそこ大きな仕事や、有名な企業様とのやり取りも増えていったのですが、某韓国アイドルと共演する際に、韓国サイドの事務所で審議になりました。

向こうの言い分は、彼は日本の「タレント名鑑」に載っていないですよね。でした。

なるほど。

ぼくには(ありがたいことに)ウィキペディアもあるし、今のご時世サイトなら自分でもある程度は作れるし、事務所に入らない選択をする人も増えてきた中で、タレントや芸能人との境目ってなんだろう?と思っていたのですが、「タレント名鑑に載っているか否か」なんだなって、ハッとしました。

まぁ、結果、コロナの影響でその企画自体が流れてしまったのですが、なるほどね~って思いましたし、やっぱり“副業”なんだなって強く刻まれました。

“敗北感”を背負う準備は出来ているか

芸能を本業にしていても、それだけでは食べていけない子の多くはバイトをしているので、実質「二足のわらじ」なんですよね。
その点で言うと、ぼくも同じなのですが、収入の安定や、身についていくスキルを考えても、会社員×芸能のほうが、ぼくは合っているなって思います。
チームビルディングとか、プロジェクトの進行能力とか、後輩の士気はどうしたら上がるか?とか、会社員になったことで、個人的にはめちゃくちゃ勉強になった。めっちゃ財産。

芸能界で働く多くの子が、会社員にならない理由に「自分は向いてない」とか「毎日パソコンは無理」とか言うんですけど、それはマジで勝手に自分自身にかけてる呪いか、言い訳でしかなくて。やってみないと分からないですし、むしろ芸能の子って営業とかめちゃ強いと思う。

そんなことより「敗北感」があるんですよね。きっと、それに耐えられないんだと思うんです。
ぼくは、この「敗北感」を3年間くらい味わいました。久々に会う人はだいたい「今は、楽しいの?」って聞いてきますし、同時期に共演していた子がテレビに出ていると消していました。極力自分の中で切り離すことで(薄めることで)幸せを感じていたかったので、連絡もしていませんでした。

一般企業でもそうだと思います。やっぱり辞めるのって=逃げるとか、スキルや才能が無いからとか、なんだかマイナスな雰囲気を伴うんですよね。満足してたら、辞めなくね?みたいな。
ただ、ぼくの場合は「あ~辞められて清々した!」ってタイプではなかった分、ずっとどこかに“敗北感”が伴っていました。

まぁ、でも、その敗北感を背負ってでも、到達した先(逃げ着いた先でも良いけど)には、結構な幸福が待っているパターンもあるんですけどね。

結果論でしか無いけど、それでも良かったと言える日々

最近ではライフワークだけではなく、「ライスワーク」なんて言葉もあるんですね。

ライワーク・・・ご飯を食べていくための仕事。やりがいはあんまりないけど~みたいな意味合いを含むことも多い
ライワーク・・・天職的な、一生をかけてやりたい的な、見返りがなくてもやりたい的な仕事のこと

ぼくは、本業も副業もやりがいを感じていますし、スキルが身についていっている感じもするので、極端に分けることはできないのですが、
本業を副業にしたほうがいいと言い切れる点は、やはり安定したお給料がもらえることだと思います。身もふたもない話ですが、本当に大切。

どんなに「見返りがなくてもやりたいこと」だったとしても、それだけで食べていくとなると、販売価格を上げなくてはいけなかったり、一定以上はこだわれなくなったりなどの妥協が生まれます。

ぼくの場合は、本業で収入をいただけている分、副業の価格設定は自由ですし、やりたくもないことを「お金のためだし…」と引き受ける必要もないです。極端な話、ここで関係性が切れても、最悪本業だけでも生きていけるし~って思えば、目の前の相手に必要以上に媚びなくても大丈夫です。
めちゃくちゃ自由にできるんです。本来願っていた「やりたいことを、やりたいように」というのができるんです。

それでこそ、ライフワークな気がします。

やりたいことをやるために!って、影ではバイトをしている子も多いですが、だったら本業を副業にして、昼間は会社員として働く!ってのも手なのかなって。税金の処理とかも楽ですし(小声)

まぁ、ぼく自身ようやく会社員としてのおもしろさや、恩恵が分かってきましたし、実績も増えてきたおかげで、当時抱いていた敗北感も消えていったので。ここ2年前くらいからは、ぼくも幸せです。

やりたいことはみんなあるし、そりゃ誰だって、それだけやって生きたいものですが、本業と副業を2つ持ってみるのも楽しいです。それぞれのスキルがうまい具合に作用しあえる感じだと、なお良いんですけどね。

#私らしいはたらき方  って人それぞれだと思うので、皆さんが楽しく働いて、楽しく推しにお金を使える日々が訪れることを願っています。

さてと。
会社のリリースを作って経費申請したら、YouTubeの動画編集しようっと。

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