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ドラマ日記『今夜すきやきだよ』&『花エス 完結編』&『三千円の使いかた』

高校の同級生のあいこ(蓮佛美沙子さん)とともこ(トリンドル玲奈さん)。ひょんなことから一緒に暮らすことになった二人が、様々な生きづらさに立ち向かう姿を、おいしいお家ご飯を通して紡ぐガールズムービー『今夜すきやきだよ』の初回。

内装デザイナーとして働く太田あいこは、仕事はデキるが家事全般が苦手。結婚願望が強く、今の恋人と婚約中。一方、恋愛感情を抱かないアロマンティックのともこは、家事は好きで得意だが、絵本作家としての仕事がスランプ気味。正反対の二人だが、あることをキッカケに意気投合し、共同生活を始めることに!

蓮佛さんは故大林宣彦監督が、その才能を高く評価した女優さんですが、最近は『理想の男』や『うきわ』など、恋愛含めて人生があまり上手くいっていない三十代女性を演じることが多く。今回も前半、女性に「普通」を求める彼氏に婚約破棄されるという役どころ。

ドラマ好きとしては既視感のある初回。『作りたい女と食べたい女』からレズビアン要素を排した印象。アロマンティックな人物という意味では『恋せぬふたり』にも通ずる「普通」って何?的な問いかけ。

まあ、そんなに難しいドラマではなく、深夜の飯テロドラマの一種ぐらいの気持ちで楽しめばいいのかなと。8時間肉を頬張る蓮佛さんの明るい表情と、トリンドルさんの柔和な笑顔が印象的でした。

結婚適齢期を迎えたゆう(岡崎紗絵さん)が、結婚に踏み切らない今カレ・尚紀(中川大輔さん)と、高校時代の元彼・深見一(浅香航大さん)の三角関係で揺れた半年後、ゆうに再び恋の兆しが訪れるラブストーリー『花嫁未満エスケープ 完結編』の初回。

デザイナーとして仕事に邁進していたゆうは、高校の同級生の結婚報告の場で深見(浅香航大)と再会する。そんな中、ゆうにデザイナーから店舗勤務へ不本意な異動の話が…。落ち込んでいたところ、偶然出会った作良(井上祐貴さん)からナンパされたと勘違いし、恥ずかしさから立ち去ってしまう。

いきなりの急展開を見せた初回。ショップ内から変顔をする作良に、思わず笑ってしまったゆう。店から出てくる作良に慌てて「ナンパはお断り」と言うのですが、実はその変顔は、ゆうの後ろにいた作良の娘・いと(沼田あきらさん)に向けられてものとわかり、恥ずかしさで立ち去るゆう。

恋愛ドラマの常道で、ゆうは作良とドレスショップで再会。作良の方は気が付いていないようで、ホッとしたゆうでしたが、実はしっかり覚えていて。「ちょっと付き合ってもらえませんか?」と作良に言われて…。ゆうの恋愛体質というか、結婚願望は根深いものがありますね。

IT関連企業に勤める次女・御厨美穂(葵わかなさん)を主人公に、三世代、4人の女性が、お金と人生の悩みに向き合い、たくましく乗り越えていく、ありそうでなかったホーム“マネー”ドラマ『三千円の使いかた』の初回。

「人はね、三千円の使いかたで人生が決まるの」。御厨美帆が子どもの頃から祖母・琴子(中尾ミエさん)から言われた言葉。24歳になり憧れの一人暮らしをはじめた美帆は、そんな含蓄ある言葉などすっかり忘れ人生を謳歌していた!

美穂は入社二年目にして手取り25万円。家賃10万円近くで、毎日デパ地下総菜暮らし。ファッションにもお金をかけ、貯金は30万円ほど。堅実さとは程遠い、軽薄で浮かれた次女という描写が描かれた前半。ちょっとイラっとする主人公ですが、後半急展開。

恋人の大樹(中田圭祐)の言葉に別れの予感を感じた頃、保護犬ボランティア活動を見て、かつて自分が死なせてしまった飼い犬のことを思い出し。保護犬を引き取るために、中古の一軒家を購入することを思い立ち。

消防士と結婚し、堅実に生活し、貯金600万円の姉・真帆(山崎紘菜さん)に証券会社勤めの経験からアドバイスをもらい。ファイナンシャルプランナー・黒船スーコ(アンミカさん)の講演を聴き、1000万円貯金することを決意。山崎さんは、『舞いあがれ!』の女性パイロットを目指す矢野学生。

琴子の一日100円、一月で三千円貯めることから始めてみては?というアドバイスを実行した美穂。俄然楽しくなってきたのか、固定費削減のために一人暮らしを止め、実家に戻ったラスト。実家にどれぐらいお金を入れるかにもよりますが、たしかに1000万円は現実的になってきました。

余談:今夜からNHK版『大奥』がスタート。メイキング映像が「NHKプラス」で配信されているので要チェック。NHKの本気度がわかります。


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