ドラマ日記『どうする家康』&『ブラッシュアップライフ』(第7話)
今川家の人質としてひっそり生涯を終えると思っていた元康(後の徳川家康=松本潤さん)が、個性派だらけの家臣団の助けを借りながら、乱世に飛び込んでいく、スピード感あふれる波乱万丈のエンターテイメント『どうする家康』の第7話「わしの家」。
家族と再会した元康は、家康と名を改める。一つの家のように国をまとめたいと願う家康だが、争いは絶えず、三河統一は遥か先の話。そんな中、民衆の間で一向宗が人気と瀬名(有村架純さん)から教えられる。
「家康3大ピンチ」の一つである三河一向一揆編がスタートした今回。三河を一つの家にしたいという願いを込め「家康」と改名した元康でしたが、三河平定は難航。資金不足に陥った頃、一向宗の寺が年貢を納めていないことに目をつけた家康。特に栄えている本證寺に潜入することに。
一方、一向宗の寺が賑わっていて楽しいところだ(なんなら男女の出会いの場でもある)と聞いた瀬名も、民のフリをして本證寺へ。そこは外の世界とはまるで違うパラダイスのような場所で…。
三代目市川右團次さんが、カルト的な集団を、ある種洗脳するカリスマ住職・空誓上人役を怪演。右團次さんは、昔は市川右近といって、ファッション誌モデルとして活躍する元祖イケメン。日曜劇場『陸王』では、シューフィッター役でした。
寺から無理やり年貢を取り立て始めた家康でしたが、寺側は猛反発。一向一揆の火ぶたが切られました。
地元の市役所で働く実家住まいの独身女性・近藤麻美33歳(安藤サクラさん)が、ある日突然、赤ん坊時代に逆戻り。麻美の〇周目の人生が始まるタイムリープヒューマンコメディ『ブラッシュアップライフ』の第7話。
人生4周目に突入した麻美は勉強に打ち込み、学年トップに。一方、夏希(夏帆さん)と美穂(木南晴夏さん)とは疎遠になってしまう。そんな麻美が目指す職業は研究医。医学に貢献してたくさんの人の命を救えば、来世はきっと人間に生まれ変われる!という算段だが…。
流れが変わってきた人生4周目。これまでドラマを下支えさせてきた麻美・夏希・美穂トリオのワチャワチャした会話劇は発動せず。麻美の元カレ・田邊勝(松坂桃李さん)も登場せず(また出てくるとは思いますが)。
一方で、勉強ができる同士で仲良くなったのが宇野真里(水川あさみさん、中学時代:瀧七海さん、小学生時代:板垣樹さん)。実は彼女もタイムリーパーであることが判明しました。
とりあえず、麻美の妹・遙(志田未来さん)が結婚できたことと、麻美が33歳の壁を突破して、現時点での最長35歳まで生き延びているのはよかったかな。あと、定期の祖父ちゃんの薬飲み合わせ・ミタコングの痴漢冤罪・玲奈の不倫も阻止もサクッと解決。手際がどんどん良くなるのはさすが4周目。
余談:日刊スポーツの谷健二さんの記事が「まさに!」という感じがしたので、ちょっと引用…「安藤サクラにバカリズム、才能ももちろんだが、そのどこか力の抜けたひょうひょうとした感じから、間違いなく人生何度目かだと思う」。