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女優ノート『小西桜子さん』

気になる女優さんの出演作についての覚え書き「女優ノート」。今回は、2021年春ドラマ『レンアイ漫画家』&『ラブファントム』に出演する小西桜子さん。

1980年代、『鬼龍院花子の生涯』や『極道の妻たち』などの映画で一世を風靡した五社英雄監督。繊細かつ丁寧な演出で信頼関係を構築し、ヌードも厭わない女優が次々と生まれ、「女優開眼」などという宣伝文句もよく使われました。

キスシーンやベッドシーンは演じても、ヌードはNGというのは、女優本人のこだわりもあるでしょうし、事務所の戦略でもあるのでしょう。一方で、新人時代から思い切りよく脱いでいた吉高由里子さんや清野菜名さんのような例もあり、小西さんもその系譜ということになるのかな。

商業映画デビュー作『ファンシー』(2020年)でヒロイン役を演じ、体当たり演技(こういう言い回しがよく使われますね)を披露した小西さん。同じ年公開の三池崇史監督『初恋』のヒロインに、3000人の中から大抜擢されて注目を集めます。

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映画と並行してドラマにも進出。『映像研には手を出すな!』(2020年)はアニメ版が好評だっただけに、実写版は心配されましたが、これはこれでありだったでしょう。小西さんはポンコツ生徒会長役を務めました。浜辺美波さんや福本莉子さんなど、乃木坂3人娘以上に可愛い女優さんがたくさん。

413の部活動と72の研究会およびそれに類する学生組織がある芝浜高校。浅草と金森はカリスマ読者モデルの水崎ツバメと出会う。ツバメもまた、芝浜高校に入学してきた新入生で、実はアニメ好きでアニメーター志望志望だった。運命的な出会いを果たした3人はアニメ制作に邁進することを決意する!

『映像研』から、毎クール連ドラレギュラーが途切れない小西さん。『ふろがーる!』の次のクールで主演したのが『猫』。あいみょん&DISH//の楽曲「猫」を原案にしたドラマで、小西さんは余命宣告を受けている女性役なんですが、鼻水を垂らしながらの号泣シーンを熱演。これぞまさに体当たり。

余命宣告を受け、自らの死と向き合う女性・みねこ(小西さん)と、夢もなく、その日暮らしの生活を送るフリーター・光司(前田旺志郎さん)。一匹の"猫"をきっかけに出会い、カップルとなった2人の「いつもと同じ帰り道」を通して、男女それぞれの視点で描く切なくも温かいラブストーリー。

最後は、これまた主演した『京阪沿線物語〜古民家民泊きずな屋へようこそ(2021年)。関西風の人情ドラマで、小西さんは創作に行き詰まり、東京から京都の民宿に逃げてきた新人小説家役でした。

デビュー作が大ヒットした新人小説家の潤は、プレッシャーから次回作が書けなくなってしまう。逃れ行きついた先は、京阪電鉄「ケーブル八幡宮山上駅」。潤は元料理人の創介と小学生のこころと出会い、民泊『きずな屋』で長期滞在することに。潤は人々との触れ合いの中で、前向きになっていく。

芸能事務所に所属していないという、珍しいパターンの小西さん。それでいてこの活躍ぶりは凄いですね。そう遠くない時期に、プライムタイムドラマの主演に抜擢されると踏んでいます。

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