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ドラマ日記『IP~サイバー捜査班』(初回)

京都府警が新設したサイバー総合事犯係の活躍を描く『IP~サイバー捜査班』初回。レギュラー出演者はみな演技巧者な上、テレ朝色薄めでいい感じですが、2時間SPにしたためか、脚本が雑になってしまったのが残念。

サイバー総合事犯係は、主任・安洛一誠(佐々木蔵之介さん)を中心に、フィッシング詐欺のアジトを突き止めた。新人刑事の古宮山絆(福原遥さん)や多和田昭平(間宮祥太朗さん)らが容疑者を確保したのもつかの間、アジトの一角から元刑事・石本の遺体が発見される。

ソーシャルハッキングにより、不用意にUSBを内部のパソコンにつなげた結果、府警は大混乱。その犯人を捜して二転三転。真犯人には身代金と別の動機があり…という展開。意外性を求めた意図はわかりますが、後半の展開がちょっと雑で残念。菊池桃子さんにも、ちょっと重荷な役だったかも。

陣羽織の佐々木さんに大河ドラマ『麒麟がくる』のイメージを感じつつ、ほぼ府警を出ない「安洛」は、一種の「安楽椅子探偵」ということでしょうか。今のところ「時間が無駄」が口癖のツンキャラですが、いずれデレルでしょう。

福原さんも意外に刑事役がハマっていますし、ウルウル目で一課の刑事も黙らせる必殺技も。間宮さんも一見クールながら優しい(『ボス恋』)&密命を帯びる(『コタローは1人暮らし』)という役を軽やかに演じています。独立した吉村界人さんも、久しぶりに連ドラレギュラーで見る気がします。

警察内部の縄張り・手柄争いということで1課と2課が対立するのはよくありますが、もはや完全にコメディ。そのポンコツぶり含めて、京都府警大丈夫か、とツッコミながら楽しむのが正しいのでしょう。

初回からさっそく、古宮山が安洛にサイバー総合事犯係に来た理由を話すシーンでエンド。まあ、序盤ですしスルーされるのかな。 安洛にマウントを取られている上司役の杉本哲太の、この種の演技はさすが。高畑淳子さんや升毅さんもさらに深くかかわってきそうで楽しみです。



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