見出し画像

見逃せない!秋ドラマ「脚本家」5人

「映画は監督のもの、ドラマは脚本家のもの、舞台は俳優のもの」などといいます。新ドラマ情報が解禁されると、どうしても出演者に目が向きがちですが、脚本家で作品を選ぶと、ハズレが少ないような気がします。

というわけで、2021年秋ドラマから、信頼度の高い脚本家5人を挙げてみます。まずは、日曜劇場『日本沈没―希望のひと―』&ホラー『言霊荘』を、掛け持ちで担当する橋本裕志(はしもと ひろし)さん。

舞台劇の戯曲からスタート。アニメの脚本・シリーズ構成を経て、『ショムニ』シリーズで連ドラ初担当。『WATER BOYS』シリーズ、『華麗なる一族(2007年)、『就活家族』(2017年)などヒット作多数。映画は『テルマエ・ロマエII』(2014年)、『ビリギャル』(2015年)など。

続いては、TBS火曜ドラマ枠『婚姻届に判を捺しただけですが』を担当する田辺茂範(たなべ しげのり)さん。劇団「ロリータ男爵」を主宰。2006年から映像分野に進出。

『表参道高校合唱部!』(2015年)では一話のみでしたが、全話担当した『トクサツガガガ』(2019年)が絶賛され、以降『美食探偵 明智五郎』(2020年)、『オー!マイ・ボス!恋は別冊で』(2021年)と近年外れなし。

次もまたTBSで金曜ドラマ『最愛』。担当するのは、『夜行観覧車』(2013年)『リバース』(2017年)『わたし、定時で帰ります。』 (2019年)の奥寺佐渡子(おくでら さとこ)さん&清水友佳子(しみず ゆかこ)さんコンビ。以下、奥寺さんについてのみ書きます。

相米慎二監督『お引越し』(1993年)で脚本家デビュー。アニメ『時をかける少女』(2006年)『サマーウォーズ』(2009年)など、細田守監督作品もたびたび担当。『八日目の蝉』(2011年)では数々の映画賞を受賞。

今度はNHKドラマ『古見さんは、コミュ症です。』を担当する水橋文美江(みずはし ふみえ)さん。夫はフジテレビのディレクターで、『ひとつ屋根の下』(1993年)『ピュア』(1996年)『Dr.コトー診療所』(2003年)『教場』(2020年)など、多くのヒット作を手掛けてきた中江功さん。

「フジテレビヤングシナリオ大賞」への応募をきっかけに脚本家デビュー。民放では『夏子の酒』(1994年)、『妹よ』(1994年)、『ホタルノヒカリ』(2007年)などのヒット作。NHKでは、『みかづき』(2019年)は傑作でしたし、朝ドラ『スカーレット』(2019年)も好評でした。

最後は、日本テレビ『恋です!~ヤンキー君と白杖ガール~』を担当する松田裕子(まつだ ゆうこ)さん。OLを経て、2000年に『ふしぎな話・南の島の伝説』でデビュー。

『ごくせん』シリーズ(2002-2008年)以降、日本テレビをメインに活躍。『花咲舞が黙ってない』シリーズ(2014、2015年)、『東京タラレバ娘』シリーズ(2017、2020年)などがヒット。

以上、TBSの3作品を中心に、実力派脚本家を揃えてきた秋ドラマは、豊作の予感。期待しましょう。


この記事が参加している募集

コンテンツ会議

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?