見出し画像

俳優ノート『長瀬智也さん』

気になる俳優さんの出演作についての覚え書き「俳優ノート」。今回は、2021年冬ドラマ『俺の家の話』に主演する長瀬智也さん。

来年3月にジャニーズを退所し“裏方”に回るといわれている長瀬さん。脚本家・宮藤官九郎さんと再タッグとなる本作は、俳優引退作になるとも言われています。

1994年にTOKIOのメンバーとしてCDデビュー。俳優としても『白線流し』(1996年-2005年)シリーズに主演するなど、順調だった長瀬さんですが、やはり記念碑的な作品といえば、『池袋ウエストゲートパーク』(2000年)でしょう。

石田衣良さんの小説を、磯山晶Pが見出したクドカンが、独自の世界観で脚本化。それを、当時絶頂期だった堤幸彦監督がキレキレに演出。『白線流し』ではナイーブな印象もあった長瀬さんが、ワイルドな存在感で演じ切り、伝説的な名作ドラマとなりました。

次もまたクドカンと組んだ『タイガー&ドラゴン』(2005年)。長瀬さんは笑いを忘れたヤクザ役で、偶然聞いた落語に感動し、弟子入りするという役どころ。

毎回、落語のネタをベースに展開するクドカンの脚本が抜群なのはもちろん、長瀬さんはじめ、西田敏行さん、生田斗真さん、阿部サダヲさんらの掛け合いが絶妙。蒼井優さん・星野源さん・桐谷健太さんら、今思えばこの作品も豪華キャストでした。

最後は『マイ★ボス マイ★ヒーロー』(2006年)。韓国ドラマ原作を脚本家の大森美香さんが見事にリメイク。長瀬さんは、訳あって歳を誤魔化し、高校生となった、頭の悪い暴力団の若頭役。最高にバカなんですが、愛すべきキャラを長瀬さんが熱演。

主題歌はTOKIOの大ヒット曲「宙船」で、ヒロイン役の新垣結衣さんは、ガッキー史上カワイイの絶頂期。仲里依紗さんのドラマデビュー作であるとか、ホラン千秋も出てるぞとか、今見ても飽きない名作。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?