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俳優ノート『杉本哲太さん』

気になる俳優さんの出演作についての覚え書き「俳優ノート」。今回は、2021年夏ドラマ『IP~サイバー捜査班』&『ただ離婚してないだけ』に出演する杉本哲太さん。トライストーン・エンタテイメント所属。妻は神津善行・中村メイコ夫妻の娘・神津はづきさん。

一世を風靡したツッパリ系ロックバンド「横浜銀蠅」の弟分バンド「紅麗威甦(グリース)」のボーカルとして芸能界デビューした杉本さん。『茜さんのお弁当』(1981年)で俳優デビュー。映画『白蛇抄』(1983年)で小柳ルミ子さんの相手役に抜擢され、日本アカデミー賞新人賞を受賞。

その後、コミカルな役から悪役まで、名バイプレイヤーとして数多くの作品に出演。主演作は多くはないものの『隠蔽捜査』(2014年)は、面白かったです。杉本さんは、変人扱いされるほどの堅物な警察官僚役。古田新太さん演じる対照的な同期とのやり取りも絶妙。連ドラで続編やらないかなあ。

信念を貫くエリート警察官僚・竜崎伸也(杉本さん)と、人当たりが良く物分かりの良い警視庁の刑事部長・伊丹俊太郎(古田さん)の凸凹コンビの活躍を痛快に描く。異色の警察ミステリー!

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『おんな城主 直虎』(2017年)など、すでに6作品の大河ドラマに出演している杉本さんですが、ここはやはり朝ドラ『あまちゃん』(2013年)でしょう。杉本さんは、北三陸駅の駅長・大吉役で、幼馴染みの春子(小泉今日子さん)に片思い。ちなみに、若き日を演じたのが東出昌大さん。傑作。

母・春子に連れられ、東京から初めて北三陸にやってきたヒロイン・天野アキ(能年玲奈さん)は、祖母・夏(宮本信子さん)と出会う。祖母に憧れて海女を目指すアキは、やがて地元アイドルに。ヒロインの笑顔が元気を届ける人情喜劇。

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悪目の役も色々ありますが、最後は『問題のあるレストラン』(2015年)。杉本さんは、主人公(真木よう子さん)たちが戦いを挑む、大手飲食サービス会社の社長役で、パワハラ・セクハラ常習者。憎々しい演技がさすがです。ちなみに、『あまちゃん』の東出さんや吹越満さんらも出演。傑作。

雑居ビルの屋上で、ポンコツ女のレッテルを貼られた“問題のある”女たちが、人生のどん底から這い上がるためレストランを立ち上げる。負けっぱなしの人生に終止符を打とうと、闘志を燃やす女たち。男たちが先に近所に同種の店を開いていた。今、熱く美味しい闘いの火ぶたが切って落とされた。





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