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ドラマ日記『こっち向いてよ向井くん』(第7話)


33歳の会社員・向井悟(赤楚衛二さん)は、仕事もできるいい男なのに、気がつけば10年恋をしておらず。久しぶりに恋をしようと試みるのだが…恋愛の仕方を忘れちゃってる“恋愛迷子”男子の物語『こっち向いてよ向井くん』の第7話。

「私たちは、なんで10年前に別れたんだと思う?」。すっかり元サヤに収まった気でいた向井くん、なのに美和子(生田絵梨花さん)に元カレ呼ばわりされ、ヤケになって「もう会わない!」。一方、元気(岡山天音さん)は麻美(藤原さくらさん)に許してもらえず。

50歳までに一度も結婚しない人の割合「生涯未婚率」は、1980年時点で男性が2.6%、女性が4.5%。それが2020年時点では男性が25.7%、女性が16.4%。2023年時点ではさらに数字が上がっています。

こうした中で描かれる恋愛ドラマが、結婚をゴールとは必ずしも捉えないのは必然でしょうし、「偽装結婚」「疑似家族」設定ドラマの流行というものも、多様な価値観が認められるようになりつつある中、夫婦や家族の在り方の揺れや模索なのでしょう。

美和子に呼び出され、再び彼女の部屋を訪れた向井。「俺はどうすればいい?」と問う向井に、美和子は「このままでいよ」とキス。向井は「ずるい」と言いながらキス。

しかし、洸稀(波瑠さん)の「優しい人は止まり木として利用されて終わっちゃうよ」の言葉もあり、向井は「美和子はいつまでここにいるの?もう十分俺で休んだんじゃないの?」「終わりにしよう」とついに別れました。

独身の叔母を「孤独で悲しい」と表現する美和子の父・亘(遠山俊也さん)の言葉に反発し、結婚しなくても幸せであることを証明したいと考えていた美和子。それゆえに、10年前の向井の結婚匂わせや、3か月前の元彼からの結婚話を受け入れられず。

居心地のいいパートナーは欲しいけれども、結婚に否定的な美和子は、優しい向井を止まり木として利用していたのでしょう。一番結婚に囚われていたのは美和子かも知れないですし、まず向かい合うべき相手は父親とその呪いの言葉かと。

余談①:NHK『ファミリーヒストリー 伊藤蘭~“蘭の花”親子3代の秘話~』。蘭さんの娘である趣里さん主演の朝ドラ『ブギウギ』の事実上の番宣ですが、面白かったです。

余談②:久しぶりに畑で採れたジャガイモ(インカのめざめ)でポテトサラダを作りました。農作業小屋で陰干し保管していたのですが、今夏の高温で水分が飛んでいるらしく、普段のレシピと同じなのにパサパサ感。追加ピエトロドレッシングで乗り切ります。


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