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女優ノート『成海璃子さん』

気になる女優さんの出演作についての覚え書き「女優ノート」。今回は、2021年夏ドラマ『女の戦争〜バチェラー殺人事件〜』に出演する成海璃子さん。研音所属。

美少女系の子役からスタートした女優が、そのまま大人のトップ女優になるかというとそうでもなく。むしろ脇役にまわって、バイプレイヤーとしての道を選択することが多いように思います。安達祐実さんや志田未来さん、そして成海さんもそうかなと。

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仲間由紀恵さんの少女時代演じる『TRICK』(2000年)で、ドラマデビューした成海さん。『瑠璃の島』(2005年)でドラマ初主演、『神童』(2007年)で映画初主演と、早くからその演技力とちょっと大人びた美少女ぶりが注目されました。ドラマ初回脚本が森下佳子さんと、今頃気がつきました。

沖縄の孤島を舞台に、親の愛を知らずに育った少女と島の人々の心の交流を綴るヒューマンドラマ。少子化で学校が廃校の危機に瀕している鳩間島に、養護施設育ちの小学6年生・瑠璃(成海さん)が里子としてやって来る。

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ドラマでは『1リットルの涙』(2005年)『ハチミツとクローバー』(2008年)などが印象に残りますが、松田翔太さんと『ドン★キホーテ』(2011年)以前に共演していた映画『イキガミ』(2008年)を挙げておきましょう。成海さんは全盲の女性役で、兄役が山田孝之さん。号泣必至の名作。

1/1000の確率で選ばれた若者の命を強制的に奪う“国家繁栄維持法”が施行された世界を舞台に、死亡予告証“イキガミ”を受け取った3人の若者を巡る最期の24時間を描くヒューマンドラマ。

大河ドラマ『平清盛』(2012年)『みをつくし料理帖』(2017年)『ワンダーウォール』(2018年)など、NHK出演ドラマに良作が多い成海さん。最後は『昭和元禄落語心中』(2018年)をどうぞ。朝ドラ『ちむどんどん』(2022年)が決まっている、脚本家・羽原大介さんによる傑作です。

昭和初期、八雲(岡田将生さん)は、同期の落語の天才・助六(山﨑六三郎さん)と、固い友情で結ばれる。やがて、助六と芸者のみよ吉(大政絢さん)が結ばれるが、ふたりは謎に満ちた事故死を遂げてしまう。八雲はその死を巡る秘密を抱いたまま、ふたりの遺児・小夏(成海さん)を引き取る。


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