昭和の「お見合い番組」を思い出した件
朝ドラ『カムカムエヴリバディ』の第69回の舞台は1976年。山口百恵さんや『8時だョ!全員集合』、『ガラスの仮面』に「ノストラダムスの大予言」など、「昭和ネタ」が散りばめられ、中高年層には懐かしい限りでした。
そこでふっと思い出したのが昭和の「お見合い番組」。平成に始まった『あいのり』(1999年~2009年)や、『テラスハウス』(2012年~2019年)とはまた一味違った番組がいくつもありましたので、備忘録風に書いておきたいと思います。
まずは、桂三枝(現・桂文枝)さんと西川きよしさんが司会を務めた『パンチDEデート』(1973年~1984年)。カーテンに仕切られて男女が座り、司会が質問などをぶつけ、人柄などを探ります。最後はカーテンが取り払われ、二人で会話。最後にスイッチを押し、お互いがOKならばカップルに。
オープニングの口上も決まっていて、「ひと目会ったその日から」「恋の花咲くこともある」「見知らぬ貴女(あなた)と」「見知らぬ貴男(あなた)に」「デートを取り持つ」「パンチDEデート!」と、今でも脳内で再生されるほど印象に残っています。
続いては、こちらは西川きよしさんと横山やすしさんが司会だった『プロポーズ大作戦』(1973年~1985年)。二部構成になっていて、前半は依頼者が気になる異性の調査を頼み、番組上で対面。『探偵!ナイトスクープ』の恋愛版といった趣向。告白タイムもあり、視聴者側もドキドキ。
後半は「フィーリングカップル5vs5」と称する大学同士の団体戦。お互いが質問し合い、最終的には選んだ相手が電光掲示板テーブルに表示され、互いに結ばれればカップル成立。1980年代の合コンブームにも寄与したんじゃないかな。当時は大学祭などでも、模したイベントをよく見かけました。
上記2番組と共に、関西恋愛物バラエティ御三家といわれたもう一つが『ラブアタック!』(1975年~1984年)。司会は横山ノックさんや上岡龍太郎さん、和田アキ子さんら。
「かぐや姫」と称される女性を巡って、男たちがゲームを競ったり、自己アピール。最後は「かぐや姫」が判断し、カップル成立、または奈落の底へ。今では小説家として知れれる百田尚樹さんが、学生時代に参加していたことでも知られています。
1980年代スタートの番組でいえば、とんねるずの『ねるとん紅鯨団』(1987年~1994年)が有名。テーマを決めて集めた男女10人ずつぐらいを、まずは男の方の自己紹介。その後、一足早めに石橋貴明さんが女性陣を「貴さんチェック!」。
その後、対面した男女はフリータイム。一人の女性を巡って、複数の男性が争う攻防戦も見どころでしたね。最後は男性からの告白タイムなのですが、一人の告白後に「ちょっと待った!」とライバルが次々登場。最終的に女性が選ぶ場合もあれば、「ごめんなさい」と全員フラれることも。
スピンオフ的な芸能人大会も何度か行われ、柳沢慎吾さんの「あばよ!」というネタは、この番組でおニャン子クラブの内海和子さんに告白して振られた時に飛び出したセリフでした。
以上、日本の恋愛史に残したい、昭和の「お見合い番組」のお話でした。
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