当局の締め付けと楽劇団解散…今週の『ブギウギ』
銭湯「はな湯」の看板娘から“ブギの女王”と呼ばれる戦後の大スターになっていく花田鈴子→福来スズ子(澤井梨丘さん→趣里さん)が、暗い戦争の時代や、燃えるような恋と別れなどを乗り越え、人々に勇気と希望を与えていく朝ドラ『ブギウギ』第9週「カカシみたいなワテ」。
昭和15年、戦時色が強まる中、梅丸楽劇団にも警察の指導が入った月曜日。派手な演出は禁止され、スズ子も三尺四方の枠内で歌うよう指示されますが、客の受けが悪いため、ついいつものパフォーマンスをしたところ、舞台は中止となり、スズ子は警察へ。
みっちり絞られたスズ子でしたが、対照的に警察に指導されるのが常連という茨田りつ子(菊地凛子さん)は警察官に反論。スズ子と暮らす梅吉(柳葉敏郎さん)は、当初は映画の脚本に張り切っていたものの、現在では毎日泥酔生活。
警察の指示通り歌うスズ子を見たりつ子が、辛辣な言葉を投げつけた火曜日。そんなスズ子に弟子入り志願でやってき小夜(富田望生さん)。スタッフは追い出そうとするも、他に行く場所がないという小夜を放っておけず。同じ頃、出征したスズ子の弟・六郎(黒崎煌代さん)からの手紙が届き…元気そうな内容が逆に心配。
徴兵で楽劇団のメンバーが次々と取られ、客席も空席が目立つようになった水曜日。スズ子は以前の演出に戻せないか、辛島制作部長(安井順平さん)に相談するも、実は警察だけでなく、一般の人たちからも楽劇団を批判する手紙が大量に届いていた頃を知らされ。
苛立ちと苦悩の表情で帰宅したスズ子。梅吉の世話を頼んでいた小夜は、預けたお金で酒を購入。昼間から大宴会で盛り上がっていた二人に、スズ子は激怒。小夜に出ていくよう告げると共に、梅吉と大喧嘩。梅吉の「小夜ちゃんの方がよっぽど娘みたいやった」は言ってはいけない奴。
スズ子と梅吉の冷戦状態が続いていた木曜日。楽劇団危機の中、羽鳥(草彅剛さん)の「蘇州夜曲」は検閲にひっからずに大ヒット中。これに目を付けたスズ子は、この曲を歌うことを羽鳥に訴えますが断られ。
羽鳥が弾き始めたのは、スズ子との最初のヒット作「ラッパと娘」。楽劇団での最後の二人のセッションとなりました。そして、ついに辛島から解散が告げられ。失意の中、下宿に帰ると梅吉が喧嘩で警察に捕まったとの報。迎えに行くも、再び喧嘩別れとなり…。
楽劇団解散から数週間後、スズ子が羽鳥にチケットをもらい、りつ子の公演を聴きに行った金曜日。自らの楽団を従え、「別れのブルース」を凛として歌う姿に感動したスズ子は、それをりつ子に伝えますが、「人の歌に感動なんかしてないで歌いなさい」と厳しいながら、スズ子を後押し。
スズ子はりつ子のスタイルをまね、「福来スズ子とその楽団」を思いつき、楽劇団のバンマスだった一井(陰山泰さん)を訪ね、参加を依頼。一井も即決で二人は握手。帰宅途中、屋台で梅吉を見かけたスズ子。店主から喧嘩の原因を聞き、やっと仲直り。
次週サブタイトルは「大空の弟」。これはもう…。
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