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俳優ノート『高橋克実さん』

気になる俳優さんの出演作についての覚え書き「俳優ノート」。今回は、2021年夏ドラマ『プロミス・シンデレラ』に出演する高橋克実さん。シス・カンパニー所属。

俳優が司会業に本格進出すると、本業としての俳優のキャリアが薄くなりがちですが、『トリビアの泉』(2002-2012年)『爆笑レッドカーペット』(2007-2010年)『直撃LIVE グッディ!』(2015-2020年)とMCを重ねながら、しっかり俳優としても活躍してきた高橋さんは例外。

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1987年、劇団離風霊船に入団し、舞台俳優としてスタートした高橋さん。その後、ドラマや映画にも進出。端役を経て、一躍ブレイクしたのが『ショムニ』シリーズ(1998-2013年)。高橋さんは、庶務二課と敵対する人事部長役を好演。広く知られるようになりました。

OLの掃き溜めと呼ばれている、満帆商事総務部庶務二課、通称ショムニ。「女の価値は男の数」と言い切ってしまう坪井千夏(江角マキコさん)を中心に、オチこぼれ女子社員6人が、社会常識や会社内の上下関係にとらわれている情けない男達をばっさりと切り捨てていく痛快ドラマ。

父親役のイメージも強い高橋さん。ドラマ『エースをねらえ』(2004年)では上戸彩さんの、映画『星になった少年』(2005)では柳楽優弥さんの、映画『フラガール』(2006年)では徳永えりさんの、朝ドラ『梅ちゃん先生』(2012年)では堀北真希さんの父親を演じました。

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そんな父親役の一つが、ドラマ版『世界の中心で、愛をさけぶ』(2004年)。高橋さんは、主人公・朔太郎(山田孝之さん)の父で、農協勤めの安定した職業を辞め、祖父(仲代達矢さん)の写真館を継ごうとします。映画版より完成度が高い傑作。

17年前の夏。高校2年の朔太郎は同級生の亜紀(綾瀬はるかさん)に恋をした。はじめて知った、人を愛し人に愛されることの素晴らしさ。世界中が輝いて見え、この幸せは永遠に続くと思っていた…。過去と現在が交錯し、あまりにも純粋であまりにも悲しい究極のラブストーリー。

名バイプレイヤーながら、『フルスイング』(2008年)や『ドン★キホーテ』(2011年)などの主演作品もある高橋さん。最後は、『デジタル・タトゥー』(2019年)を挙げておきましょう。高橋さんはヤメ検弁護士役で、娘役が唐田えりかさんでした。女優復帰はまだか。

インターネットには全く疎い50代「ヤメ検弁護士」と、動画サイトで荒稼ぎする20代ユーチューバー(瀬戸康史さん)がバディーを組み、デジタル・タトゥーに苦しむ人々と向き合い、救いだす姿を描くサスペンス。

こうやって過去作品を辿っていくと、高橋さんの頭髪量の変化もよくわかるなあ。





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