ドラマ日記『カナカナ』&テレビ日記『アンタウォッチマン!』ほか

ケンカにはめっぽう強いが天然ボケの元ヤン青年・マサ(眞栄田郷敦さん)と、ちょっとおませな5歳の女の子・佳奈花(加藤柚凪さん)が織りなすハートフルコメディ『カナカナ』。

マサは居酒屋パイセンを営んでいるが、かつて一人で100人相手のケンカに勝った伝説を持つ武闘派。ある日、裸足で逃げる少女・佳奈花と出会う。実は佳奈花には人の心を読める不思議な能力があり、それを知った叔父の沢田(武田真治さん)に利用される地獄の日々を送っていた…。

NHKが春から始めた夜ドラ枠の第二弾。月曜から木曜日まで毎日15分放送。前作の『卒業タイムリミット』は、テンポのいい学園ミステリーとして中々の出来でしたが、今回はほのぼのとしたテイスト。

佳奈花を沢田から引き離し連れ帰ったマサでしたが、誘拐の疑いで警察がやってくるも、佳奈花を連れて逃亡。危うく犯罪者になるところでしたが、実は佳奈花はマサが預かる予定の遠縁の子だと判明。『監察医朝顔』で上野樹里さんの娘役だった加藤さんが、相変わらず可愛い。

警察内部のあらゆる不正を取り締まる監察官・音無一六(小日向文世さん)が、自分の正義を貫き、どんなに嫌われようが職務を全うし、鋭い“観察眼”と“ひらめき”で、数々の難事件に挑んでいく『嫌われ監察官 音無一六』。

音無一六は、現在はまったく見た目が似ていないタクシー運転手の弟・万丈二六(遠藤憲一さん)と同居している。ある夜、玩具コレクターの射殺体が見つかり、その捜査本部に一六は「特別監査」として加わったのだが…。

初回は2時間ということで、なかなか見応えのあるストーリー。小日向さんと遠藤さんのやり取りでクスりとさせつつ、職務ではビシッと決めるコヒさんがさすが。連ドラ化に伴い、レギュラーキャストとなった古川雄輝さんもいいキャラとして機能。『相棒』の戸田山雅司さん脚本、なるほど。

毎回、実力派の芸人やお笑いカルチャーを取材し、彼らのことをよく知る関係者(=ウォッチマン)たちの証言をもとに、“面白さの秘密”や“波乱万丈な歴史”を紐解いていく『アンタウォッチマン!』。

今回のテーマは『芸人ラジオ』。“ラジオの帝王”伊集院光さんをスタジオゲストに迎えると共に、爆笑問題やおぎやはぎらがVTR出演。『ビートたけしのオールナイトニッポン』の圧倒的な面白さを太田光さんが熱弁していて、激しく同意。

ハーバード大学のマイケル・サンデル教授が、簡単には答えの出せない現代社会の難問を3カ国の若者たちに問いかける!日本(東京大学・慶応大学)、アメリカ(ハーバード大学)、中国(清華大学・復旦大学)の名門大学に通う学生たちが参加する『マイケル・サンデルの白熱教室2022』。

拡大する貧富の差を縮め、社会全体を豊かにするために、中国政府が打ち出した「共同富裕」。企業や富裕層に寄付を求め、貧しい人のために使うという政策だ。企業や個人への政府の大胆な介入は、「国家の役割とはなにか」という問いを投げかける。

以前、『ハーバード白熱教室』がNHKで放送されていた時には、学生はハーバードだけでしたが、今回は日本と中国が加わっているところが特徴。第5回のサブタイトルは「君たちは自分の国を信用している?」。

価値観の違いや本音と建て前、ディベート能力や語学力の差など、興味深く見ました。次回、5月21日のテーマは「民主主義への挑戦〜戦争〜」。世界中で民主主義の衰退が語られる今、サンデル教授が民主主義の価値を問いかけていくそうです。

蛇足:クラシック音楽のビギナーに贈る音楽教養エンターテインメント番組『クラシックTV』。今回は『マジンガーZ』などで知られる作曲家の渡辺宙明さんでした。番組の司会で、ピアニストの清塚信也さんの超絶演奏も素晴らしかったです。


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