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女優ノート『高畑淳子さん』

気になる女優さんの出演作についての覚え書き「女優ノート」。今回は、2021年夏ドラマ『IP〜サイバー捜査班』に出演する高畑淳子さん。劇団青年座所属。

日本を代表する実力派女優の高畑淳子さん。舞台女優としてスタートし、1980年代頃から映像作品でも活躍。『仮面ライダーBLACK RX』(1988年)のマリバロン役は、よく語られるところ。

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代表作の一つ『3年B組金八先生』(1995 - 2011年)はスルーして、まずは唐沢寿明さん版『白い巨塔』(2003年)。高畑さんは東教授(石坂浩二さん)の妻役。教授夫人たちによる「くれない会」の副会長でしたが、次期教授選を巡る権力闘争に巻き込まれ…という役どころ。傑作。

大学病院に渦巻く人間模様を鮮やかに切り取った、山崎豊子による同名小説の映像化。財前(唐沢さん)と里見(江口洋介さん)が演じる2人の男性医師を軸に、彼らを取り巻く複雑な人間模様、現代医療の問題点を描く。

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庶民的なお母さん役も得意な高畑さん。『3年B組』の武田鉄矢さんと夫婦役を演じてみせたのが『夫婦道』(2007年)。人情ものホームドラマの佳品。南海キャンディーズのしずちゃんこと、山崎静代さんがいい味を出しています。2009年には続編も。

茶園業を営む一組の夫婦を中心に、その家族が織り成す小さな世界を舞台に、夫婦、親子、姉弟、ご近所付き合いといった、人と人との関わりから生まれる「日常の些細な出来事=ただごと」を描くホームドラマ。

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『14才の母』(2006年)、『Mother』(2010年)、『昼顔〜平日午後3時の恋人たち〜』(2014年)、『表参道高校合唱部!』(2015年)、『ナオミとカナコ』(2016年)など傑作多数ですが、最後は毒親ぶりが話題を呼んだ『Dr.倫太郎』(2015年)を挙げておきます。

精神科医の日野倫太郎(堺雅人さん)は、書籍も出版し、テレビにも出演。彼の診療を待ち望む人々は増える一方。そんな彼が、夢乃(蒼井優さん)という、新橋の売れっ子芸者と出会う。この出会いが、彼の人生を大きく変えていくなど、この時の倫太郎は知る由もなかった…。




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