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ドラマ日記『罠の戦争』(第4話)&『大奥』(第5話)

愛する家族を傷つけられた議員秘書・鷲津亨(草彅剛さん)が、知略を尽くして鮮やかな“罠”を仕掛け、悪しき政治家を失脚させる痛快エンターテイメント『罠の戦争』の第4話。

「権力をふりかざす奴と闘いたいなら、お前も力を持て」――。鷹野(小澤征悦さん)から、次の総選挙で犬飼(本田博太郎さん)の地盤を継いで出馬するよう打診された鷲津(草彅剛さん)。鶴巻(岸部一徳さん)からも党の公認を約束されるが、肝心の選挙資金が足りない。

鶴巻から、犬飼の後援会長・鰐淵(六平直政さん)を頼るよう言われた鷲津でしたが、犬飼の息子・俊介(玉城裕規さん)に鷲津の悪口(デマ)を吹き込まれた鰐淵は支援するはずもなく。

突破口は、鰐淵の会社の経営危機と母親の認知症&介護する妻からの離婚話。徘徊で命を落としそうになる母を救った鷲津に感謝し、「金は出せないが人脈はある」と、鰐淵は応援することを約束。

一方、亡くなった蛯沢眞人(杉野遥亮さん)の兄から陳情を受け、放置したのが鷲津であったことに気がついた蛍原梨恵(小野花梨さん)。身内にも新たなる火種が…。今週も安定の面白さ。

三代将軍・家光の時代から、幕末・大政奉還にいたるまで、男女が逆転した江戸パラレルワールドを描いた傑作コミックを再ドラマ化した『大奥』の第5話。

嫉妬に苦しむ有功(福士蒼汰さん)は、家光(堀田真由さん)にある訴えをする。有功の気持ちを知った家光は、有功にとある役目を授ける。そして、5代・徳川綱吉(仲里依紗さん)の時代。綱吉との間に子を持てずにいた御台が大奥に呼び込んだのは、美青年・右衛門佐(山本耕史さん)で…。

部屋子の玉栄(奥智哉さん)を家光の側室とし、子を宿らせた有功。これで暫くは他の男に抱かれなくて済むと有功を呼んだ家光でしたが、有功はどうしても拭えない嫉妬に苦しんでいて。考えた末、有功を大奥総取締に任命した家光。皆の前で述べた有功の言葉が、彼の人生を凝縮していて素晴しい。

それまでの無理がたたり、27歳という若さで亡くなった家光。最後は有功に抱かれ、「千恵様」と呼ばれ息を引き取り。子を成すことはなかったものの、二人の純愛が貴い。

吉宗(冨永愛さん)と村瀬正資(石橋蓮司さん←岡山天音さん)の昔語りを挟んで、新章となる5代・徳川綱吉×右衛門佐編がスタート。純愛の家光から、“色狂い”の綱吉へ。乱世の空気が残っていた江戸初期から、安定(爛熟)期に入ったのだと、時代の変化が鮮やかに描かれました。

時代劇は初めてだそうですが、仲さんのパブリックイメージにピッタリなド派手衣装。キャラクターもはまり役で、大奥の男に飽きて、昔の男とその息子を大奥に上がらせて、精を吸い尽くす(その後、親子死亡)肉食エピソードが面白過ぎ。

周到な準備で策を巡らせ、学問好きな一面もある綱吉をおびき寄せる“曲者”な右衛門佐。これまた山本さんのパブリックイメージに近いはまり役でしたし、「孟子」と「論語」の件も唸りました。今回も上半身脱ぐシーンがあるのかな!?


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