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ドラマ日記『罠の戦争』(第3話)&『大奥』(第4話)

愛する家族を傷つけられた議員秘書・鷲津亨(草彅剛さん)が、知略を尽くして鮮やかな“罠”を仕掛け、悪しき政治家を失脚させる痛快エンターテイメント『罠の戦争』の第3話。

永田町では、鷲津が虻川勝次(田口浩正さん)に変わって政策秘書へと昇進。一方で、民政党幹事長の鶴巻憲一(岸部一徳さん)が、幹部たちを集めて、次の総選挙が早まりそうだと通達していた。鷲津は、犬飼孝介(本田博太郎さん)からすべてを奪うチャンスがきたと奮い立ち。

鷲津が秘書のまま、最終回でラスボスを倒すのだろうと思いきや、そんなヌルイ展開にせず。犬飼議員を引きずり下ろし、その地盤を鷲津が継いで、議員に転身するかも!?という予想外なことに。しかし、振り返ってみれば、議員が突然亡くなり、息子と秘書で地盤を争った実例はありますしね。

鷲津が息子の事件のことを調べ続けていることを犬飼に話してしまう運転手と家族の設定が、犬飼の卑劣さを際立たせていて絶妙。演じた矢柴俊博さんがまた上手い。矢柴さんって色んな役を演じるので、今回は黒矢柴それとも白矢柴!?って思いながら見ています。

三代将軍・家光の時代から、幕末・大政奉還にいたるまで、男女が逆転した江戸パラレルワールドを描いた傑作コミックを再ドラマ化した『大奥』の第4話。

思いを寄せ合い始めた有功(福士蒼汰さん)と家光(堀田真由さん)。しかし、有功は春日局(斉藤由貴さん)から、とある宣告を受ける。そして春日局は、新しい家光の相手候補・捨蔵(濱尾ノリタカさん)を大奥に呼び寄せ。

捨蔵との間に子をなした家光。かつての少女は母となったことで強くなり、ついには女将軍として表舞台に立つことに。今回も堀田さんはお見事でしたが、やはりMVPは斉藤由貴さんでしょうね。

『土曜スタジオパーク』でもネタバレで、死ぬことを明かしていた斉藤さん。息子の正勝(眞島秀和さん)がいうように、鬼であり仏であったその生涯を切々と表現。

「あの日、わしは仏をさらってきたのじゃ」「どうか世が滅びるその日まで、上様と共にいて下され」と、有功にも救いのある終わり方でした。なお、このシーンで斉藤さんが、本番中に寝てしまったエピソードが、『土スタ』で語られました。それを頭に入れてみると、ちょっと可笑しい。


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