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最近のドラマ視聴率の実態

軒並み、世帯視聴率が一桁になってきた最近の連続ドラマ。録画はもちろん、TVerで見る人も増えましたから、以前ほど視聴率の高低が騒がれることもなくなりましたが、20~30%越えが珍しくなかった時代からのドラマ好きとしては、やはりちょっと気になります。

最近の実態把握の前に、視聴率について復習。「世帯視聴率」は一家にテレビ一台の名残で、今は業界で重視されませんが、一応リアルタイムの視聴率。これとは別に録画して見ている視聴率が「タイムシフト視聴率」。そして、 世帯視聴率+タイムシフト視聴率-重複視聴率が「総合視聴率」です。

また、重視されなくなった「世帯視聴率」の代わりに、昨今ネット記事でも登場するのが「個人視聴率」と「コア視聴率」。どちも世帯ではなく、個人としての視聴率ですが、後者はスポンサーが特に気にする購買層の13歳~49歳の個人視聴率で、合格ラインは「個人」が3%、「コア」が2%。

これを頭に置いて、夏ドラマの「総合視聴率」を見てみると、朝ドラ『虎に翼』は25%近いですし、『ブラックペアン2』、大河ドラマ『光る君へ』、『海のはじまり』、『新宿野戦病院』あたりは15.0%を超えているようです。

どうでしょう、「世帯視聴率」を前面に出したネット記事と実態とは、ずいぶん違うイメージではないでしょうか。詳しい数字を知りたい方は、「ビデオリサーチ」のサイトをご覧ください。

評判のいい『西園寺さんは家事をしない』は「個人視聴率」もいいようですし、あまり話題にならない『マウンテンドクター』や『GO HOME・警視庁身元不明人相談室』も合格点。

民放の夏ドラマは、『ブラックペアン2』『海のはじまり』『新宿野戦病院』が視聴率的には3強。ただし作品の「質」という点では、NHKドラマ『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった(#かぞかぞ)』の独走。『ルックバック』といい、河合優実さん無双状態ですね。

なお、『かぞかぞ』を見損ねたという方は、8月12日深夜に1~3話が一挙再放送されますので、まだ追いつけます(オリンピックで休止中のため、第4話は8月13日放送)。


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