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俳優ノート『坂東龍汰さん』

気になる俳優さんの出演作についての覚え書き「俳優ノート」。今回は、2021年秋ドラマ『真犯人フラグ』『この初恋はフィクションです』『ソロモンの偽証』に出演する坂東龍汰さん。鈍牛倶楽部所属。

同クールで連ドラ3作品掛け持ちは稀。当初はその苗字から、歌舞伎界の人かと思っていたら全く違いました。ニューヨーク生まれの北海道育ち。18歳まで自由教育で知られるシュタイナー教育を受け、卒業後は住み込み旅館で100万円貯めて上京。村上虹郎さんのすすめで現事務所へ。

坂東さんが広く注目を集めるようになったのが2019年。ドラマ『パーフェクトワールド』で主人公(松坂桃李さん)の高校時代を爽やかに演じる一方、同クール『ストロベリーナイト・サーガ』では、警察キャリアながら実は殺人犯という真逆の役を演じました。

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誉田哲也のベストセラーを、キャストを一新して再構成した刑事ドラマ。警視庁捜査一課殺人犯捜査第十係主任・姫川玲子(二階堂ふみさん)が、直感と飛躍した思考、行動力を武器に“姫川班”を率いて、難事件の真相に迫る。

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翌年、配信ドラマ『時をかけるバンド』(2020年)では、ヒロイン(白石聖さん)が過去に出会った少年役で登場。実は物語のキーマンでした。

レコード会社からもクビにされた3ピースガールズバンドの前に、突如音楽プロデューサーを名乗る謎の男が現れる。「君たちは120%売れない」と話しかける謎の男(三浦翔平さん)。「なぜ、売れないと決めつけるのか!」と食いかかった彼女たちに、男は「なぜなら未来から来たからだ」と言う。

レギュラー出演で存在感を示したのが『今ここにある危機とぼくの好感度について』(2021年)。坂東さんは大学新聞部の部員役で、大学当局の不正を追及していきます。傑作。

主人公(松坂桃李さん)は大学の広報マン。次々に巻き起こる不祥事に振り回され、その場しのぎで逃げ切ろうとして追い込まれていく。その姿をブラックな笑いとともに描きながら、現代社会が抱える矛盾と、そこに生きる人々の悲哀に迫る。

鈍牛倶楽部といえば、岩松了・光石研・オダギリジョー・田中哲司・尾上寛之・西田尚美(敬称略)など、名バイプレイヤーが集う芸能事務所。本格ブレイクの可能性も高いので、今のうちに要チェック。


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