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朝ドラ『虎に翼』ノート

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朝ドラ『虎に翼』及び出演者についての日記をまとめました。
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#松山ケンイチ

『虎に翼』延長戦…松山ケンイチさんの呟きが面白い

前作『虎に翼』が終了し、朝ドラ『おむすび』が始まりました。物語は2004年(平成16年)4月からスタート。ダイエーホークス最後の年であり、10月には新潟県中越地震、翌2005年3月には福岡県西方沖地震発生というタイミング。 新たなドラマに早速馴染んだ人もいる一方、『虎に翼』ロスという方もおられるでしょう。たしかに、オープニング映像よく出来てたなあと、改めて実感しています。 さて、そんなトラつばロスに陥っている人に朗報。山田よね(土居志央梨さん)と並ぶ最重要キャストだった、

桂場の孤独と美佐江の死…今週の『虎に翼』

日本初の女性弁護士で、後に裁判官となった女性・猪爪寅子(伊藤沙莉さん)とその仲間たちが、困難な時代に道なき道を切り開き、迷える子供や追い詰められた女性たちを救っていくリーガルエンターテイメント、朝ドラ『虎に翼』の第25週「女の知恵は後へまわる?」。 「女の知恵は後へまわる」とは、「女は知恵の回りが遅く、事が終わってからいろいろと考えつく」の意(コトバンクから引用)。 崔香淑=汐見香子(ハ・ヨンスさん)が、原爆被害に遭った外国人支援を決意した月曜日。夫の汐見圭(平埜生成さん

学生運動と少年法…今週の『虎に翼』

日本初の女性弁護士で、後に裁判官となった女性・猪爪寅子(伊藤沙莉さん)とその仲間たちが、困難な時代に道なき道を切り開き、迷える子供や追い詰められた女性たちを救っていくリーガルエンターテイメント、朝ドラ『虎に翼』の第24週「女三人あれば身代が潰れる?」。 「女三人あれば身代が潰れる」とは、「女の子が3人あれば、その嫁入り支度で財産を使い果たす」の意(imidasから引用)。 原爆裁判が終了してから5年が経過した、1968年(昭和43年)以降が描かれた月曜日。優未(毎田暖乃さ

意義ある敗訴…今週の『虎に翼』

日本初の女性弁護士で、後に裁判官となった女性・猪爪寅子(伊藤沙莉さん)とその仲間たちが、困難な時代に道なき道を切り開き、迷える子供や追い詰められた女性たちを救っていくリーガルエンターテイメント、朝ドラ『虎に翼』の第23週「始めは処女の如く、後は脱兎の如し?」。 「始めは処女の如く、後は脱兎の如し?」とは、「初めはおとなしく弱々しく見せて敵を油断させ、のちには見違えるほどすばやく動いて敵に防御する暇を与えないという兵法のたとえ」の意(コトバンクから引用)。 原爆裁判の4年に

「仮面家族」の告白…今週の『虎に翼』

日本初の女性弁護士で、後に裁判官となった女性・猪爪寅子(伊藤沙莉さん)とその仲間たちが、困難な時代に道なき道を切り開き、迷える子供や追い詰められた女性たちを救っていくリーガルエンターテイメント、朝ドラ『虎に翼』の第22週「女房に惚れてお家繁盛?」。 「女房に惚れてお家繁盛」とは、「亭主が女房に惚れ込んでいると、外で浮気や道楽もせず家庭円満になるということ」の意(ことわざ辞典から引用)。 星航一(岡田将生さん)家での同居生活が始まり、さっそく航一と寅子、航一の長男・朋一(井

「結婚狂走曲」と明律大OB再集結…今週の『虎に翼』

日本初の女性弁護士で、後に裁判官となった女性・猪爪寅子(伊藤沙莉さん)とその仲間たちが、困難な時代に道なき道を切り開き、迷える子供や追い詰められた女性たちを救っていくリーガルエンターテイメント、朝ドラ『虎に翼』の第21週「貞女は二夫に見えず」。 「貞女は二夫に見えず」とは、「貞操堅固な女は二人の夫を持つことをしない。貞女は再婚しないこと」の意(コトバンクから引用)。 寅子が轟太一(戸塚純貴さん)から恋人・遠藤時雄(和田正人さん)を紹介され、星航一(岡田将生さん)からのプロ

「山田轟事務所」爆誕と「原爆裁判」…今週の『虎に翼』

日本初の女性弁護士で、後に裁判官となった女性・猪爪寅子(伊藤沙莉さん)とその仲間たちが、困難な時代に道なき道を切り開き、迷える子供や追い詰められた女性たちを救っていくリーガルエンターテイメント、朝ドラ『虎に翼』の第20週「稼ぎ男に繰り女?」。 「稼ぎ男に繰り女」とは、「外に出てよく働いて稼ぐ男と、家を守り家事をうまくやりくりする女」の意(コトバンクから引用)。 航一(岡田将生さん)との交際も順調なまま、寅子が新潟での任期を終えて東京へ去ることになった月曜日。娘の優未役は竹

有頂天からの家族離反と桂場の慧眼…今週の『虎に翼』

日本初の女性弁護士で、後に裁判官となった女性・猪爪寅子(伊藤沙莉さん)とその仲間たちが、困難な時代に道なき道を切り開き、迷える子供や追い詰められた女性たちを救っていくリーガルエンターテイメント、朝ドラ『虎に翼』の第15週「女房は山の神百石の位?」。 「女房は山の神百石の位」とは「女房はきわめて大切なものである」というたとえ(ことわざ辞典から引用)。 寅子が米国の裁判所視察から帰国した月曜日。人間とはえてして調子に乗る生き物で、戦前の不遇時代の反動ということもあるのでしょう

恩讐の穂高逝く…今週の『虎に翼』

日本初の女性弁護士で、後に裁判官となった女性・猪爪寅子(伊藤沙莉さん)とその仲間たちが、困難な時代に道なき道を切り開き、迷える子供や追い詰められた女性たちを救っていくリーガルエンターテイメント、朝ドラ『虎に翼』の第14週「女房百日 馬二十日?」。 「女房百日 馬二十日」とは「どんなものも、はじめのうちは珍しがられるが、すぐに飽きられてしまうというたとえ。妻は百日、馬は二十日もすれば飽きてしまう』との意から(ことわざ辞典から引用)。 茨田りつ子(菊地凛子さん)の一言で、寅子

旧友たちの選択と家裁「突貫」設立…今週の『虎に翼』

日本初の女性弁護士で、後に裁判官となった女性・猪爪寅子(伊藤沙莉さん)とその仲間たちが、困難な時代に道なき道を切り開き、迷える子供や追い詰められた女性たちを救っていくリーガルエンターテイメント、朝ドラ『虎に翼』の第11週「女子と小人は養い難し?」。 「女子と小人は養い難し」とは「女性と徳のない人間とは、近づけると図に乗るし、遠ざければ怨むので、扱いにくいものである」の意味(goo辞書から引用)。 花岡悟(岩田剛典さん)の餓死が、寅子だけでなく社会に衝撃を与えていた月曜日。

寅子の復帰と花岡の死…今週の『虎に翼』

日本初の女性弁護士で、後に裁判官となった女性・猪爪寅子(伊藤沙莉さん)とその仲間たちが、困難な時代に道なき道を切り開き、迷える子供や追い詰められた女性たちを救っていくリーガルエンターテイメント、朝ドラ『虎に翼』の第10週「女の知恵は鼻の先?」。 「女の知恵は鼻の先」とは「女は目先のことにとらわれ、遠い先のことを見通す思慮に欠けている」の意味(ことわざ辞典から引用)。 新憲法に突き動かされ、寅子が司法省を訪れた月曜日。人事課長となっていた旧知の桂場等一郎(松山ケンイチさん)

どん底に射した光明…今週の『虎に翼』

日本初の女性弁護士で、後に裁判官となった女性・猪爪寅子(伊藤沙莉さん)とその仲間たちが、困難な時代に道なき道を切り開き、迷える子供や追い詰められた女性たちを救っていくリーガルエンターテイメント、朝ドラ『虎に翼』の第9週「男は度胸、女は愛嬌?」。 「男は度胸、女は愛嬌」とは「男子にとってだいじなのは物に動じない度胸であり、女性にとってたいせつなのは魅力ある笑顔、つまり愛嬌である」の意味(imidasから引用)。 花江(森田望智さん)の両親が、東京大空襲で亡くなった月曜日。数

友らの無念と寅子の怒り…今週の『虎に翼』

日本初の女性弁護士で、後に裁判官となった女性・猪爪寅子(伊藤沙莉さん)とその仲間たちが、困難な時代に道なき道を切り開き、迷える子供や追い詰められた女性たちを救っていくリーガルエンターテイメント、朝ドラ『虎に翼』の第6週「女の一念、岩をも通す?」。 「女の一念、岩をも通す」とは「女の執念ぶかいことのたとえ」の意味(コトバンクから引用)。 寅子たち女子部出身者全員が、高等試験に不合格になった月曜日。寅子は雲野(塚地武雅さん)の法律事務所で働きながら、あらためてチャレンジするこ

寅子が「酒好き」キャラな理由…『虎に翼』(番外編)

朝ドラ『虎に翼』の主人公・猪爪寅子(伊藤沙莉さん)は、「五黄の寅年」生まれという設定なので、1914年(大正3年)に誕生。1932年(昭和7年)に明律大学女子法科に入学し、1935年(昭和10年)には本科へと進みました。この時点で二十歳は超えていたわけです。 本科進学のお祝いで、ビールを美味しそうに飲んでいた寅子。しかも手酌。このシーンについて、堀井憲一郎さんは『昭和10年女子は本当に「ビールを飲んでいた」のか…朝ドラ『虎に翼』の根幹につながる「違和感」』という記事を書いて