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ドラマ日記

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日々、視聴している連続ドラマの感想を集めています。
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2022年12月の記事一覧

女性脚本家の活躍が目立った…2022年秋ドラマ反省会

2022年秋ドラマも終了。もはや世帯視聴率があまり意味をなさないことが明確となった今期ですが、一応触れておきましょう。配信で見る人が増えたこともあり、全体に視聴率は下がる傾向にありますので、最高視聴率でランキングしました(朝ドラ・大河ドラマ・深夜ドラマを除く)。 1位 『相棒season21』…17.3%(初回) 2位 『ザ・トラベルナース』…12.9%(最終回) 3位 『アトムの童』…10.6%(第2話) 4位 『PICU 小児集中治療室』…10.3%(初回) 5位 『s

IWAKURA’S PRIDEとそれぞれの事情…今週の『舞いあがれ!』

東大阪市と長崎県・五島列島を舞台に、空高く飛びたいと夢見る舞(浅田芭路さん→福原遥さん)が、パイロットになるべく努力を重ね、やがて夢の飛行機作りに情熱を燃やす朝ドラ『舞いあがれ!』の第13週「向かい風の中で」。 舞の父・浩太(高橋克典さん)の入院の知らせを受けて、急遽大阪に帰ることになった舞。朝陽(又野暁仁さん)らに見送られながら、五島をたち、病院に着くと、案外浩太は元気そうで、胃潰瘍のため一週間入院と知らされ。偶然なのか、久留美(山下美月さん)が勤める病院でした。 珍し

ドラマ日記『silent』(最終回)

高校時代、本気で愛するも別れてしまった紬(川口春奈さん)と想(目黒蓮さん)が、8年の時を経て偶然の再会、寄り添いながら現実を乗り越えていくラブストーリー『silent』の最終回。 紬と想の二人、お互いの気持ちがすれ違う中で、紬は戸川湊斗(鈴鹿央士さん)から、想は桃野奈々(夏帆さん)から、それぞれある言葉を投げかけられる。 「想の一つだけ悪いところ、まだ高校生の時の紬ちゃんを見てる」「昔の似ている誰かじゃなくて、今のその子を見た方がいいよ」二人は同じ趣旨のことを言っていまし

『エルピス-希望、あるいは災い―』(第9話)

エースの座から転落した女子アナ・浅川恵那(長澤まさみさん)と、彼女に共鳴した仲間たちが、連続殺人で死刑が確定した男・松本良夫(片岡正二郎さん)の冤罪事件を追う中で、自分の価値を取り戻していく社会派エンターテイメント『エルピス-希望、あるいは災い―』の第9話。 真実を闇に葬ろうとする巨大な力を感じた恵那は、無力な自分になすすべもなく、再び心身のバランスを崩していく。一方、大門副総理(山路和弘さん)の娘婿で秘書の大門亨(迫田孝也さん)に接触を図った村井喬一(岡部たかしさん)は、

リーマンショックと五島の休息…今週の『舞いあがれ!』

東大阪市と長崎県・五島列島を舞台に、空高く飛びたいと夢見る舞(浅田芭路さん→福原遥さん)が、パイロットになるべく努力を重ね、やがて夢の飛行機作りに情熱を燃やす朝ドラ『舞いあがれ!』の第12週「翼を休める鳥」。 舞が「博多エアライン」から内定をもらった月曜日。航空学校の卒業式前夜、宮崎時代の同期で飲み会をやっていると、退学となった水島(佐野弘樹さん)もやって来て盛り上がり。水島も自分に合った仕事で元気そう。 倫子(山崎紘菜さん)から「(舞に)気持ち伝えなくていいの?」との問

ドラマ日記『鎌倉殿の13人』(最終回)

鎌倉時代、源頼朝(大泉洋さん)に学び、武士の世を盤石にした男、二代執権・北条義時(小栗旬さん)が、いかにして武士の頂点に上り詰めたのかを描く大河ドラマ第61作『鎌倉殿の13人』の最終回「報いの時」。 義時追討の宣旨を出し、兵を挙げた後鳥羽上皇(尾上松也さん)。これに対し、政子(小池栄子さん)の言葉で奮起し、徹底抗戦を選んだ幕府は、速やかに京へ派兵することを決断。 次の大河ドラマ『どうする家康』の主人公・徳川家康役の松本潤さんのサプライズ出演からスタートした最終回。コミカル

ドラマ日記 朝ドラ『ひらり』

2018年からNHK総合テレビの午後4時台に、かつて放送された朝ドラがアンコール放送されているのをご存知でしょうか。日中にお仕事がある方は当然リアルタイムで見ることはできないでしょうが、「NHKプラス」でも配信されています。 名作と名高い『カーネーション』から始まり、『あさが来た』『ゲゲゲの女房』『ひよっこ』『純情きらり』『花子とアン』『純ちゃんの応援歌』『ひまわり』と来て、先日からスタートしたのが『ひらり』。 放送は1992年10月から。主演は石田ゆり子さんの妹・石田ひ

ドラマ日記『silent』(第10話)

高校時代、本気で愛するも別れてしまった紬(川口春奈さん)と想(目黒蓮さん)が、8年の時を経て偶然の再会、寄り添いながら現実を乗り越えていくラブストーリー『silent』の第10話。 紬の部屋にCDを借りにきた想は、2人の距離が近づいていく中で、紬の笑顔を見るたびにうれしくなる反面、ふと紬の声が自分に聞こえてこないことを寂しく感じてしまう。 男女が「つきあう」というのは、当事者たちの“主観”と再認識した第10話。紬が想を部屋に誘い、ハグした第7話を目撃した視聴者としては、二

新ドラマ『ヒヤマケンタロウの妊娠』&『隣りの男はよく食べる』

仕事上で、視覚障害者や高齢者の疑似体験をしたことがあります。わずか数分のことではありましたが、普段感じないような街中の様々なバリアに気づき、その大変さも少しだけですが感じることができました。 妊娠の疑似体験というのもあるようで、山陽新聞の記者さんが数分ではなく、一週間、疑似体験器具を装着した体験記事がありました。まあ、あくまで疑似ではありますが、何もしないよりは妊婦への理解が深まりそうです。 男性が妊娠する世界を舞台にしたドラマ『ヒヤマケンタロウの妊娠』が、1月5日から放

主演と2番手と3番手

今期、清原果耶さんが主演する『霊媒探偵・城塚翡翠』というドラマがありました。ちょっと異例なのですが、5話でいったん終了し、続編という形で『invert 城塚翡翠 倒叙集』というタイトルで、同枠で放送中です。『霊媒探偵・城塚翡翠』の当初の概要は以下の通り。 霊が視えるヒロイン・城塚翡翠は、霊視によって事件の犯人を特定できるものの、そこには証拠能力がなく…。翡翠が「霊媒探偵」として犯人に向き合っていく異色の探偵ドラマ。 翡翠の力を借りながら、論理的に推理して事件を解決していく

ドラマ日記『拾われた男』(最終回)

俳優になりたいという夢だけあった男・松戸諭(仲野太賀さん)が、人に“拾われる”力を手に俳優道を駆け上がり、かつて“捨てた”兄・武志(草彅剛さん)を救いにアメリカに飛ぶヒューマン・コメディ『拾われた男』の最終回。 武志がショーンと交わした約束を叶えた諭。兄弟は帰国して、父母と再会を果たし、一件落着に見えた。だが、諭のもとに父(風間杜夫さん)から驚きの電話が。 帰国後すぐに入院していた武志が一時退院。家族の思い出の地で、恒例の太巻きを食べ、記念写真。そんな家族の姿に「やっぱ苦

最終審査合格と恋…今週の『舞いあがれ!』

東大阪市と長崎県・五島列島を舞台に、空高く飛びたいと夢見る舞(浅田芭路さん→福原遥さん)が、パイロットになるべく努力を重ね、やがて夢の飛行機作りに情熱を燃やす朝ドラ『舞いあがれ!』の第11週「笑顔のフライト」。 舞が訓練中、悪天候となり帯広空港に着陸できなくなった月曜日。大河内(吉川晃司さん)から、着陸先を釧路空港に変更を指示された舞でしたが、不安は隠せず。そんな時、「岩倉学生聞こえるか? 右を見ろ」と大河内から無線が入り。見るとそこには、大河内が搭乗する訓練機が! 「釧

ドラマ日記『鎌倉殿の13人』(第47話)

鎌倉時代、源頼朝(大泉洋さん)に学び、武士の世を盤石にした男、二代執権・北条義時(小栗旬さん)が、いかにして武士の頂点に上り詰めたのかを描く大河ドラマ第61作『鎌倉殿の13人』の第47話「ある朝敵、ある演説」。 朝廷の象徴である内裏が焼け落ち、再建費用を日本中の武士から取り立てることを決める後鳥羽上皇(尾上松也さん)。だが、義時は要求を先送りにすることを決断…。 業を煮やした後鳥羽上皇は、義時の妻・のえ(菊地凛子さん)の兄で、京都守護の伊賀光季(日笠圭さん)をまず討ち取り

ドラマ日記『silent』(第9話)

高校時代、本気で愛するも別れてしまった紬(川口春奈さん)と想(目黒蓮さん)が、8年の時を経て偶然の再会、寄り添いながら現実を乗り越えていくラブストーリー『silent』の第9話。 久しぶりに実家に帰ってきた想は、空になったCDラックを見て、大学にサッカー推薦で入ったものの、耳が聞こえにくくなり部活を辞めてしまったことや、母・律子(篠原涼子さん)に、友達には病気のことを隠してくれと伝えたこと、そして大好きな音楽から自分を遠ざけてきた過去を思い出す。 全11話、最終回は15分