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第14回 阿久根七不思議【天狗の足跡】

こんにちは。阿久根市地域おこし協力隊のチャーリーこと濱田です。

阿久根七不思議のひとつ『天狗の足跡』は波留集落の森の中にあり、同じ場所に八幡神社という神社があります。


『阿久根七不思議 天狗の足跡』
大昔、この森に天狗が棲みついていました。
天狗は飛ぶことに長けていて大変すばしっこく、村中に現れては悪さを働き人々は困っていたそうです。
この様子を見た地神たちが相談の上、一つの計略を立てます。
地神たちは天狗を訪ね、ある条件を切り出します。

「この地は我ら地神の土地なので、ここに住む条件としてここから大島に一跳びで渡れたら永住権を与え、できなければこの森から出て行ってもらいたい」

天狗はこの条件にのり、森の頂上にある大岩に立ち「やっー」と、踏み切ったところ踏ん張った怪力で岩が粉々に砕け大きな足跡が残った。
天狗はというと、さすがの跳躍でも大島にはほど遠く大股を広げたまま海に落ち、股は避け、海の藻屑となったという。


最初はどこに足跡があるのか迷います👣
右側にまわったらあります
向かい側には小さな神社

昔ばなしですからね。天狗がいたのかわかりませんが確かに足跡みたいな形が残ってます。

それはそうとふと気になったのは天狗という字。
天の狗(いぬ)って書くのに全然狗の要素無いですよね。一体どんな由来があるんだろうと思って調べてみました。

天狗のルーツは中国で、隕石または流星のことをそう呼んだそうです。
隕石が大気圏内に落下する際に、犬の鳴き声のような音を響かせたことから天の狗として天狗と呼ばれるようになった。

日本では遣隋使として中国に留学した旻(みん)という僧が流星が流れた際に天狗であると伝えたそうです。

ただ日本ではあまり周知されずに天狗という字体から「天(あま)つ狗(きつね)」として解釈され、狐のように人を化かす妖怪として広まりました。

そこからさらに、空を駆ける特徴から鳥の姿のイメージに移ると同時に魔物のイメージも定着していきます。

ところが江戸時代になると徐々に妖怪、魔物から神に近い存在へと昇格。
火災をもたらすと言われた天狗はそれを防ぐ力もあると考えられ、山の神、防火の神として信仰を集め、現代に伝わる姿へと変わっていったようです。

イメチェンし過ぎですね。隕石どこ行った。犬の姿の方がかわいかったんじゃないかしら。
ルーツが面白かったのでイラストにしてみたので最後にご覧ください👇

天狗のルーツの移り変わり

いかがでしたでしょうか。
写真だけでなくイラストもあると目に楽しい記事になるかな〜と思ったのでこれからも
気まぐれで絵を挟んでいきたいと思います🎨

☝️天狗の足跡の詳細地図はこちら
駐車場はございません🙅‍♀️

次回は【桐野下集落の十五夜行事】をフシギ発見🕵️


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