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新潟市内の中学校の部活動、26年度から「休日実施しない」方針
この記事、僕は若い頃、新潟市内の中学校に務めていた時期がありましたので、とても興味深い記事だなと思いました。
当時は、テニス部を担当していました。平日も遅くまで練習し、土日も活動をしていました。若かったので、当時は、この仕事についたからには、それが当たり前だなあと思っていたし、また、楽しくもありました。
新潟市では現在、中学生の部活動の形態に大きな変革が進行中です。将来的には、平日・休日を問わず、部活動は地域活動として行われることが予定されています。
この変更の大きなターニングポイントとして、令和8年度の4月からは休日の部活動を行わず、地域活動に完全移行するとの方針が打ち出されました。この変革は突然のものではなく、準備として令和5年度の4月より休日の部活動を地域活動へ段階的に移行するための取り組みが始まっています。
「地域活動に完全移行する」というのは、とてもハードルが高いと思います。僕が現在働いている高等学校は、附属中学校を併設しており、平日も教職員が延長届というのを受理して勤務時間後も部活動を担当していますし、休日の活動も普通にやっています。
地域活動に完全移行と言っても、受け皿が用意できるのかという問題が残ります。受け皿となる機関との連絡調整を、新潟市や行政側がやってくれるのでしょうか。連絡調整が学校側の仕事として残ると、そこはまた一苦労になります。
実は、この問題、教職員の働き方改革の一環だと思っていました。ところが、新潟市の資料を読んでいくと、どうやらそれだけではないようなのです。
新潟市では子どもの人口が持続的に減少しています。市全体の人口の中で子どもが占める割合も、年々下がり続けています。特に人口減少が顕著なエリアが存在し、この傾向は市内のすべての区で確認されています。
部活動も、この影響を免れていません。人口の減少により、一部の学校では部活動を単独で運営することが難しくなってきています。
新潟市全体の年齢別の人口分布を見ると、0歳児の人口は4,668人、5歳児は5,814人、10歳児は6,357人、そして15歳児は6,761人となっています。
出典:
https://www.city.niigata.lg.jp/kita/torikumi/jichikyo/jokyo/jokyo_04/2022siryo.files/R4-11-h1-2.pdf
15年後には、新潟市内中学校の生徒数が3分の2程度に減るわけです。これは予想ではなくて、すでに生まれている幼児の数ですから、確実にくる未来です。そして、さらに20年後、25年後、30年後は、これから生まれる子供の数にかかっているのですが、国や地方の様々な予想を鑑みると、さらに減少する可能性が高そうです。
このままの状況が続くと、近い未来に多くの学校で部活動が成り立たなくなる可能性が高まります。生徒の減少は、学級数の減少となって現れ、配置される教職員減少につながります。
そこで、地域移行、というわけです。
若い教員に、部活動の重たい負担をして欲しくないですし、一方で子どもたちには充実した中学生活を過ごして欲しいと思います。
その両輪を実現する新潟市の挑戦を、見守っていきたいと思います。
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