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想像を遥か超えていくなでしこジャパンの宮澤ひなた

宮澤ひなた選手が、自身初出場のワールドカップ4試合で5得点し、4試合で3度のMVPを受賞している。(8/5現在)

なでしこジャパンが世界をひっくり返している中、日本で最も驚かされているのは自分かも知れない。応援している宮澤ひなた選手のことを全然分かっていなかったと思い知らされたのだ。彼女は彼女にとって初出場のFIFA女子ワールドカップで、大会を熟知しているかのような圧倒的な結果と存在感を放っている。

WEリーグ・マイナビ仙台レディースに所属する日本が誇るスピードスターは、テレビにかじりついて応援していた自分を見事に置き去りにした。グループリーグ初戦、なでしこジャパンのファーストゴールを決めた瞬間、何が起きているのか理解が追い付かず。大一番の第3戦では、スペイン相手に前半だけで2G1Aをやってのけハーフタイムにピッチを退いた。そこまでの状況を理解し飲み込むのに時間がかかり、嬉しいよりも驚きの感情が大半だった。圧倒された。彼女がこんなにも自ら得点すると思っていなかったのだ。

つまり、宮澤ひなたという選手の本質は「ストライカー」なのである。セカンドトップとしてラストパサーに留まらない、誰よりもゴール前で冷静になることができ、特にカウンターサッカーにおいて数少ないチャンスを日本の誰よりも仕留めることができるストライカーなのだ。クラブでは一時期ボランチ起用され、時に最終ラインまで下がり守備していたのは何だったのか。

あともう一つ、気が変わったこととして、自分のエゴで彼女を「隠したい」と思うのはやめようと思った。既に世界中から獲得オファーを検討されているだろう。彼女の市場価値を最大限に高めることが自分のミッションなのだと、涙を飲んで言い聞かせることにする。

今はただ、初めての世界最高峰の舞台を最大限に楽しみ、輝くことを祈るだけである。宮澤ひなたの笑顔を1日でも長く見ることが、幸せなのだ。

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