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毒母に送るカーネーション~毒親と母の日~

今年も母の日が差し迫り、毒親(毒母)持ちの皆様はいかがお過ごしだろうか。

送りたくもない毒母へのプレゼント選びで疲弊疲労困憊している毒母持ちはきっと少なくない。

「そんなに嫌ならプレゼントなんてしなければいいのに」

なんて言葉も聞こえてきそうではあるが、そういう問題でもないから難しい(この辺りはまた後程)。

例年であれば僕も悩める毒母持ちのひとりであっただろう。しかし今年はこれ以外にないという、最高のプレゼントが見つかった。

伝えたい感謝などない

そもそも母の日とは母親に日頃の感謝を伝える日だ。かのWikipediaさんにも聞いてみたが、そんなようなことが書いてあった。

”母の日(ははのひ)は、日頃の母の苦労をねぎらい、母への感謝を表す日。”
出典:Wikipedia|母の日

はて、毒母に何を感謝すれば良いのだろうか。

母の行動や言動が今になって僕の身心を蝕んで、ろくな生活も送れていないこと?

それでもなおしつこく僕の夢に出てきてくれることだろうか?

僕にとっては伝えたい感謝などなく、伝えたいのは尽きることのない恨みでしかないのだ。悲しいかな。

それじゃあなにかこの恨みを贈りつける方法はないだろうかと、考えた末に導き出されたのが黄色いカーネーションの贈り物だった。

軽蔑の意をあなたに贈る

母の日の贈り物の定番といえばやはりカーネーションか、カーネーションを中心としたフラワーギフトだろう。

ここで思い出したい。花にはひとつひとつ「花言葉」があるということ。

そしてカーネーションは色ごとに違う意味を持つ、らしい。

では最もベターな赤いカーネーションはどんな意味を持つのか。

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”赤色のカーネーションの花言葉には、「母への愛」や「熱烈な愛」、「愛を信じる」というものがあります。”
出典:実は奥が深い!?カーネーションの色別の花言葉|赤色のカーネーションの花言葉

普通の母親に育てられたのなら、きっと「母への愛」を込めてこれを贈ることができるのだろう。ちょっと照れて、はにかんだりしながら。

しかし僕はといえば、母へ伝えたい感謝が無ければ、母への愛など味噌カス程度もないのだから、まさかこれを贈るわけにもいくまい。

しかし、黄色いカーネーションならどうだろうか。

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しかし、その一方で黄色いカーネーションには「軽蔑」・「嫉妬」・「侮辱」・「軽視」・「愛情の揺らぎ」といったネガティブな花言葉も持っています。
出典:カーネーションの花言葉は本数で変わる?色別・本数別の花言葉をご紹介!|黄色いカーネーションの花言葉

「軽蔑」・「嫉妬」・「侮辱」・「軽視」・「愛情の揺らぎ」

見事にネガティブな言葉のオンパレードである。そしてこれならば毒母に贈るに値するであろう。

なにせ、僕は彼女を激しく「軽蔑」しているのだから。

ここまであつらえたようにぴったりとくる贈り物は、他にはない。

最高の思い付きにはやる心は止められなかった。まだ母の日には早いというのに僕は近所の花屋に走ると、ひと抱えもある黄色いカーネーションを束にしてもらい、意気揚々と彼女宛に送ったのだった。

贈らざるを得ない「母の日」

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はじめに書いた

「そんなに嫌ならプレゼントなんてしなければいいのに」

という意見に対してここで解説したい。

すべての毒親がそうかは知らないが、少なくとも僕の母は「感謝されて当然」と思い込んでいる。

母の日は母に感謝を伝える日なのだから、そのプレゼントがあって「当然」なのだ。

口では「ありがとう」「こんなのもらってよかったの?」などと抜かしてはいるが、その実、もらえなければどうだ。

不貞腐れて、面倒なことになるのが僕の目にははっきりと見えている。

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常から些細なことでも「感謝の意」を表さなければ不貞腐れる毒母が、こと母の日においてそれがなければ、より一層ひどいことだろう。

決して直球な催促はせず、不機嫌になることで不安を与え威圧し、自分の望む方へと誘導する。これは毒親の常套手段といっても過言ではない。

離れて暮らしているのだから、プレゼントもやめて、実家との縁をぷっつり切ってしまえたらどんなに楽だろうと思わないではない。

ただ、毒母のかわりに世話になった祖母のへの想いは断ち切れない。祖母が悲しむ顔は見たくない。

だからこうして、「軽蔑」の意を贈りつけるというささやかな復讐でもしながらでも、毒母との付き合いを続けていかなければならないのだ。

全国の毒母持ちもやってみよう

さて、そんな母の日がやってくるまでもう一週間を切っている。

プレゼントに頭を悩ませていた毒母持ちのあなたも、ぜひ黄色いカーネーションを贈ってみてはどうだろうか。

僕のように「軽蔑」しているならそれも良し、相手を軽んじたいのであれば「侮辱」・「軽視」の意を込めて。

また最近になって自身の母親が毒であると気づいた方は、「愛情の揺らぎ」をそっと伝えてみても良い。

「ちょっとあからさま過ぎてバレたら怖い……」

そんな人はブーケの中に伝えたい花言葉を持つ花をそっと忍ばせたら安心だろう。

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赤黒い色をしたバラなんかはおすすめだ。「死ぬまで憎みます」・「憎悪」・「恨み」といった意味があるらしい。

”黒赤色のバラの花言葉は、
・死ぬまで憎みます
・憎悪
・恨み
です。“
出典:バラの花言葉は怖い?オレンジやピンクなど色や本数で変わる素敵な言葉|黒赤色のバラの花言葉が怖い!

他にもネガティヴな花言葉を持つ花は意外と存在するようなので、調べてみるととても面白い。きっと毒母に贈るに相応しい花が見つかるだろう。

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