Web3ストレージの良さとは?

みなさんは、データを保存し、友人や家族と共有するのに便利なGoogle DriveやOneDriveなどのクラウドサービスを利用したことがありますか。
ユーザーはデータが消えないことを前提にクラウドサービスにデータを保存していると思います。

しかし、ほとんどのWeb2サービスは企業によってデータが管理されているためある日、その企業がサービスや企業自体の閉鎖を決めた場合、ユーザーは自分のデータにアクセスできなくなることが考えられます。
一方、AkordのようなWeb3サービスは分散型であるため、企業がユーザのアクセスを妨げることは決して出来ません。Akordのストレージサービスはユーザのデータを安全に、永遠に保存することが出来ます。「一度きりの支払いで永遠に保存できる」というモデルで、従来のストレージサービスのように使用量を月々支払う必要もありません。では、どのような仕組みになっているのでしょうか。これを理解するには、まず、Web2とは何なのか、Web3とは何かを理解する必要があります。それでは早速Web1.0から振り返ってインターネットが初めはどのようなものであったかを概観してみましょう。

1990年から2000年の間、インターネットは静的なウェブページの集まりでした。つまり、ウェブページを読み込むと、画面に静的なコンテンツが表示されるだけのものでした。よく「読み取り専用コンテンツ」と呼ばれていますが、当時は、ユーザーとWebサイトとの間に何のインタラクションはなく、ログインもコメントの投稿も、写真のアップロードもできませんでした。それに加え、初期のインターネットは、ほとんどがすべてがハイパーリンクでつながった1つの大きなウィキペディアのようなもので、広告もなかったため、収益性は高くありませんでした。

その後状況は改善され、画像やアニメーションが追加できるようになりました。この頃、ユーザーは情報を消費するためにインターネットにアクセスしていました。2000年頃、Web2.0が登場しインターネットバブルが起こりました。主な差別化要因は、ウェブがよりインタラクティブになったことで例えばネットで商品を買ったり、友人や家族とチャットしたり、ホテルやレストランを予約したりと、ユーザーはあらゆることにネットを使えるようになりました。

それから、企業がサービスを収益化する方法は急速に進化しました。
ユーザーに関するデータを企業がより多く収集することに努め始めたからです。当初は、単に提供する商品をカスタマイズするためでしたが、徐々にユーザーが見る広告をカスタマイズできるようになり、最終的には、データは他の企業に売られるようになりました。

一部のWeb 2.0企業は、徐々にプライバシーをより真剣に考え始めていますが、彼らのビジネスモデル的に一切ユーザーの情報を取らないでビジネスを成り立たせるのは厳しいのが現状です。実際、ほとんどのWeb 2.0企業は主に広告でマネタイズしているため、多くの場合は収益を上げるためにユーザーから膨大な量のデータを収集する必要があります。
Web 2.0の主な問題の1つは、大企業があまりにも大量なデータをを持ちすぎたことにあり、言い換えればインターネットの極端な中央集権化と捉えることが出来ます。

そこで登場するのがWeb3です。Web3という言葉を使い始めたギャビン・ウッドは、下記のように定義しました。

Web3.0は、アプリケーションメーカーにビルディングブロックを提供するための包括的なプロトコルのセットである。これらのビルディングブロックは、従来のウェブテクノロジーの代わりとなるもので、アプリケーションを作成するためのまったく新しい方法を提供するものだ。

Web3.0が必要な理由

ビルディングブロックとは、主にウェブアプリケーションなどにおいて、機能や用途に応じて個別に提供されるサービスです。個々のサービスをブロックのように選択し、組み合わせて利用できるため、全てを0から作るよりも簡単にシステム構築することが可能になります。

Web3の主なビジョンは、Webが分散化され、企業やコンテンツ制作者がその目的のためにユーザーのデータを活用するのではなく、サービスを直接マネタイズできるようになることです。

しかし、決済を分散化するだけでは、問題を完全に解決することはできません。そこで登場するのがAkordです。Akordでは、ユーザーが自分のデータを永久的かつ個人的に保存することが出来ます。つまり、データをアップロードしたユーザーだけがデータにアクセスでき、Web2のサービスのようにサービス運営側がユーザーの行動を制限することはありません。これを実現するために、AkordはArweaveというブロックチェーンを活用しデータを安全かつ永久に保存することを可能にしました。

Arweaveは、ネットワークを実行しているすべての参加者が、現在すべてのデータを保存していることを定期的に証明しなければならないブロックチェーンです。このサービスの対価として参加者はネットワークの暗号通貨である$ARで支払われる報酬を受け取ります。このインセンティブは、データを保存するときだけでなく、これらのプロバイダーが長期的にデータを保存し、そのコストを支払うインセンティブとなるように、寄付金の形で配布されます。Arweave blockchain上のデータはすべて暗号化されていないため、パブリックファイルとしてデータをアップすることは出来ますが、プライベートファイルとしてデータをアップすることは出来ません。

Arweaveの「アクセス証明」(PoA)は、PoWを単純に拡張したもので、PoWの各パズルラウンドは過去のブロック(リコールブロック)に関連しており、選択されたリコールブロックを保存しているマイナーのみがPoWの競技に参加することができます。リコールブロックはランダムに決定され、事前に予測することができないため、採掘者がブロックを多く保管すればするほど、PoW競技に参加できる確率が高くなり、ブロック報酬を得られる確率も高くなります。採掘者がブロック履歴全体を保存する記憶容量が限られている場合、ブロック履歴の少ないブロックを優先的に保存することになります。

他の集中型や分散型のストレージソリューションとは異なり、Arweaveはデータを永続的かつ信頼性の高いものにします。Arweaveは今のところはMintbase、Avastars.ioなど、いくつかのNFT市場や組織にストレージソリューションとして採用されています。

しかし、前述の通りArweave上のデータはすべてパブリックファイルとして公開されており、プライベートファイルを保存することは出来ません。
AkordはArweave上にプライバシーレイヤーを提供しているため、ユーザーがAkordを通じてデータをアップロードする際、データは暗号化され、ユーザー自身か、データを共有した他のユーザーしか復号化することが出来ないように設計されています。Akordからアップロードされ暗号化されたデータは、Arweaveにアップロードされ、永久に保存されます。弊社はArweaveネットワークの上位レイヤーアプリケーションとして家族写真、好きなバンドの曲、NFTのメタデータなど、ユーザーの大切なデータを安全且つ永久に保存することが可能です。

Akordは無料で500MBのパーマストレージを提供しているので、この機会にぜひお試しください。万が一に備えたバックアップとしてAkordをご活用していただければ嬉しいです。

Akord: https://akord.com/

元記事: https://akord.com/blog/why-web3-storage-matters


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