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大気中に水分が満ちている。肌に触れる空気がしっとりとやわらかい。昨日が穀雨だった。やさしい雨は久しぶりな気がする。慈雨。慈しまれ、育まれるいのちの中に、きっとわたしも含まれる。
なにか大切な夢を見ていた気がしたけれど、起きたらそれはもろもろと崩れてしまっていて、もう思い出せなかった。またその同じ夢に逢えたらいいなと思う。わたしは同じような夢を繰り返し見るから、いつかはそこに行くかもしれない。それがそこだとわかるかどうかは、確かじゃないけれど。
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