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雨があがった。山の稜線と暗い雲の間に、澄んだ明るい空が見え始めた。雲に覆われて見えていなくても、空はいつもそこにあると知っているのに、やっぱりその青色を目にすると安心する。ペールブルー。信頼と平和の色。
昼間の雨の中、家の出窓の上にスズメがやってきて、しばらくさえずっていた。その声がまるでおしゃべりしているように聞こえて、「はぁい」と思わず返事をした。通じたのか通じないのかわからなかったけれど、ひとしきり話して満足したのか、スズメはいなくなった。きゅるきゅるとよく通る声だった。
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