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うすくハロが出ていた。目を凝らさないと、そして見慣れていないと、見つけられないくらいの、はかなさで。

センダンの木を見に行った。染織教室の先生が、栴檀で染めた糸の写真をサイトに載せていて、栴檀ってなんて読むんだろうと、調べたのだった。検索して、あそこの公園にある木だなとあたりをつけた。目当ての木は、花がまだ咲いていなかった。とてもよい香りのする花が咲くのだ。その木の隣に、大きな木があった。花が満開に咲いていた。これだと思った。画像で見た花と一緒。こっちがセンダン。

検索していて、なぜか香りのする花を真っ先に思い浮かべたのだった。結局それは思い違いだったけれど、その木を目指したからセンダンに出会えたのだった。不思議なことだと思った。間違ったものに向かったのに、正しいところに着地した。直感はいつだって導きなのだと思った。ただ従ってみればいい。波に乗るように。

そのあと買い物をして、見上げた空には、ハロがくっきりと出ていた。輪の中に雲が浮かんでいるのを、初めて見た。

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