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一面が同じような白っぽい灰色に見える空も、カメラのレンズを通すと、グラデーションがあるのがわかる。雲の厚いところ、うっすらと光さえ感じるところ、色の濃い雲、白い雲。いったんそのことに気づくと、肉眼でも捉えられるようになる。カメラほどはっきりとではなくても、明るさの違いに敏感になるのだ。そうやって見あげる曇り空は、つまらない灰色の空ではなくなっている。そこにかすかな明るみを探す、曇りの日のささやかな楽しみ。

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