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最近、晴れた日に空を見上げると、彩雲が迎えてくれる。冬だというのに、光がとても強くて、美しい。日中の外の空気はキラキラだ。車を運転していると、自分の視力がよくなったのかと錯覚するほどに、空気がクリアに澄んでいる。
昨日は真っ白になった浅間山が光って見えた。まるで後光が射すように、サーモンピンクのような、コーラルのような光が、頂上左側付近を染めていた。一瞬だけ、自分の目を疑って、でも浅間が光ってる!と思った。光る浅間を見たのは初めてだけれど、そう見えるからそうなのだろうと思った。
榛名山の向こうから、雲が湧きだしている。榛名を要として扇状に広がってゆく。榛名の向こうは雲が生まれる場所なのかもしれない。地理的にそこに何があるのか知らないけれど。榛名は雲の下でくすんで見えた。隣に見える浅間は日を浴びていた。その、積もって間もない雪の白は初々しい。たとえば浅間の二月の雪の白や、春先の溶け残っている白と、今の時期の白の違いを、なんとなくでもわかるくらいに、わたしは季節を積み重ねてきたのだと思った。
雲は湧きだして、伸びて広がって、流れてちぎれてかすれていった。空が大きく見渡せる場所が好きだ。
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