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お教室で織る次の作品のデザインと計算をしていました。全体のレイアウトを考えて、経糸の色ごとに必要な分量を計算するのです。単純な縞模様であれば、色ごとの縞の太さ×1センチの経糸密度ですぐ割り出せるのですが、わたしが目指すのはグラデーションなので、それぞれの色につき経糸一本一本を数えました。何度数えても、必要本数に二本足りなくて、もう何がどう間違っているのかもわからなかったので、二本少ないまま進めることにしたのでした。

綿密に設計して、黙々と数えて計算して、そんなことがひどく楽しく思われて、本当に細かい作業が好きだなぁと改めて思いました。布を織るのになぜこんな計算が必要なんだと、最初は思ったものでしたが、そういう設計段階の緻密さも含めて、織りというものに惹かれていたのかもしれないと、いまは思うのです。

大変であっても楽しい。織ることも、書くことも。


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