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スタバの店内は混んでいて、テラス席に案内された。風が心地よかった。『内なる島』を読みながら、そこに書かれている鳥たちを検索して、鳴き声を聞いていた。スマフォを閉じたあとも、鳥の声が聞こえてきて幻聴かと思ったけれど、本物の鳥が鳴いているのだった。パラソルにさえぎられて、その姿は見えなかった。あまりなじみのない鳴き声だった。『内なる島』には、特別な場所というものがそもそもあるのじゃなく、

そことの関係のもち方によって人びとが特別なものにした場所

があるだけなのだと書いてあった。場所についてだけじゃなく、鳥たちや植物たちや、人についても同じなのだと思った。こころを寄せてかかわりを持つことで、それが特別な場所になり、仲良しの木になり、なじみの鳥になり、大切な人になる。

帰ってきてから、トップスの後ろボタンを留めていなかったことに気づいた。だいぶぼんやりしている。でもいまは、このぼんやりをもう少し味わっていたいと思う。なので今日もfermata。


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