見出し画像

ビートルズが来た。

今からちょうど60年前の6月に・オーストラリアにビートルズが来た。当時ビートルマニアだった(元)女の子がテレビに出てその頃の様子を話している。そのキラキラした目から、心はすっかり14歳のままではなしてることがわかる。

ビートルズの曲が好きな人にはたくさん会ってきたが、ひとり、ビートルズはモンキーがガシャガシャギターをかき鳴らしてうたってるだけだ・好きじゃないと言った人がいた。

同じ小学校・中学校・高校に通った同級生の男子だ。その話を聞いたのは、東京で会った時だった。彼と私はお互いを認識してはいたが、親しいわけではなかった。だから、どういう経緯で二人だけで一緒にお茶することになったのかよく覚えていない。

二十代初めごろで・男の子とお茶するのだから、それなりにちゃんとした格好ででかけたはずだ。しかし、彼はこう言った。「そのソファの柄と着てるトップの柄が合ってる」と。(心の声:?・・これは褒められてるのか? ただの感想か?)

そして、かなりの距離を一緒に歩きながら話したんだと思う。なぜなら、ビートルズの話が出た時・風景が外だったことをうっすらと覚えているからだ。

昔の記憶というのは、かなり自分都合で・不均一に「鮮明とぼやけ」がまだらになっているものだ。

「唯一・ビートルズの曲でいいと思うのはストロベリーなんとかのやつだ」 (ストロベリー・フィールズ・フォーエバー)と彼は言った。

そして、村上春樹の小説は「風の歌を聴け」が一番だ、と。

あと、覚えているのは、「向こうからキレイな女の子が来るなと思ったら、むっちゃんだった」と話していたこと。だから、私は見てないが、まるで見たかのように・向こうから歩いてくるキレイなむっちゃんの姿も記憶に加わっている。

ふと思う。これは私の作り話であって、実際には起こらなかったことなのではないか、と。

なんで私が、砂⚫️裕と2人でお茶をすることがあるんだ?

砂⚫️裕、まだ元気に生きているなら、私の記憶は実際に起こったことなのか、それともでっち上げの記憶なのか教えてくれ。

釣り堀で、糸を垂らして待ってるぞ。たっぷり時間はある。ビートルズは今でも好きじゃないのか?それとも私が作り上げたデタラメかい?



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?