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持病持ちあるある。(#073)

こちらの体調が常に良くないことをみんなが知っている場合の・あるある。
「出会い頭に、何度も大丈夫・元気?って悲観的に聞かれるのも辛いのよね」と持病持ちの友達1がいう。
「そうそう、でもね。すごい、元気そう!って言われるのも困るのよね、実際元気じゃないし」と持病持ち友達2が言う。

そうなのだ、持病持ちの私もこの両方の対応の狭間で釈然としない場合が多い。でもさ、これって持病持ちの傲慢さでもある。相手に今の自分の正確な体調を言い当てて欲しいなんて調子良すぎるのだ。だから私は逆に、相手の聞き方に合わせることにした。要は、相手が私のことを気遣ってくれていることに対してありがたいと思っていることが相手に伝わればいいのだから、そこにコンマ1ミリの正確さはいらない。

「大丈夫?具合良くないって聞いたよ」と言われれば、「そうなの、ちょっと辛かったけどだんだん調子取り戻してきた、ありがとう」と言う。
「久しぶり〜、元気そうじゃない。良かった〜」と言われれば、「うん、最近調子いいんだ。気にしてくれてありがとう」と言う。

何度もいうが、そこにコンマ1ミリの正確さはいらない。

これを「美しい誤解と思いやり」と言う。若者よ、年取るといいこともあるんだよ。細かいことを気にしなくなる。だから生きるのが楽になる。そして、繊細さは自分の創作のために取っておけばいい。他人とのコミュニケーションはざっくりと「美しい誤解と思いやり」でキャッチボール楽しめばいいのだよ。早くこっち側においで。大丈夫、この世界は生きるに値することがわかるから。

さて、最近あなたが受けた美しい誤解はなんだった?
あなたの想像力がわたしの武器。今日も読んでくれてありがとう。

えんぴつ画・MUJI B5 ノートブック

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