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広報の仕事で吹く「突風」

どんな仕事にも繁忙期がありますが、企業広報の仕事では、瞬間的に突風が吹くような忙しさに見舞われる時があります。

記者レク・プレスリリース・危機管理広報

例えば、記者レクと言われるメディア向け説明会はその最たる例で、何度経験しても毎回突風に見舞われています。このご時世でオンラインでの実施が増え、準備が楽になった部分も多々ありますが、オンライン記者レクはまだ手探りな部分も多く、何より説明会終了後の囲み取材や雑談ができないなど、記者と広報のコミュニケーションが不足してしまうのはとても悩ましかったりします。

他にも話題性の高いプレスリリースを発信した後に、怒涛の問い合わせ電話・メールラッシュという突風が発生することもあります。この場合は記者レク以上に短時間なので、チームで分担して乗り越えています。

一番恐ろしい突風は、危機管理広報です。自社に影響する事件・事故や不祥事など、有事の際の広報対応は記者レクやプレスリリース発信などの平常時の突風とは種類が異なります。また突然発生するので、構えておくことができません。クライシスコミュニケーションは、日頃からのメディアとの関わり方や社内の情報集約、冷静な判断能力が試される瞬間です(とてもハードなので、できれば経験したくありません…)。

突風に耐えるには

このnoteを書いている今も、実は突風の中にいます。
突風に耐えるには「地盤固め」と「心身のゆとり」が重要だと思っています。
2度目の育休復帰後、子ども1人なら持ちこたえられた突風が、子ども2人だと耐えられなくなってしまう…ということをひしひしと感じています。
仕事の突風だけならまだしも、第6波で保育園の休園、小学校の学級閉鎖に見舞われ、プライベートでも突風にびゅーびゅー吹かれています。
地盤固めの方法はとにかく周囲を頼ること。家族や友達、ファミサポ、シッターさんなど信頼できる人にお願いして、バックアップ&サポート体制を組んでおくことが、自分の心身のゆとりにもつながります。家事をほったらかして電話に奔走しているわたしを放っておいてくれる、家族には本当に感謝です。
仕事の場面でも、遠慮することなく周囲を頼るようにしています。抱えたまま動けなくなってしまうと、その方が結果的に迷惑をかけてしまうことになるからです。

突風には慣れも必要

企業広報の立場としては、問い合わせを受けた内容やリクエストには可能な限り応えたいし、そのための突風は受け止める気持ちでいます。メディア業界はスピードが速く、情報鮮度が命なのでそこに合わせて動いていくのが広報の役割でもあります。そのため仕事柄、突風には慣れておかないといけないと感じます。あとは、とにかく人と話すのが苦でないこと…記者に限らず、広報はあらゆる人と対話する機会が多いため、相性の良し悪しが極端なタイプ(合う人とは合うけど、ダメな人とは徹底的にダメ)は、広報の仕事は結構大変だろうな、と思います。当の本人がストレスになっていなければ、まぁよいのですが。

突風は気が付いたらピークを過ぎていた(おさまっていた)ということも多いものです。また慣れてきたら、突風もそよ風くらいに感じるようになるのかもしれません。
どの程度を突風と感じるかは個人差もありますし、お仕事の種類によっても異なると思います。

あなたの生活ではどんな突風が吹くことがありますか?

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