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コーヒーの一枚 54

コーヒーを飲む時ぐらい

自分にとってのいい眺め、5秒ぐらいでもいいから、ホッとできる時間、コーヒーの香りに包まれる空間、そんな三拍子を揃えて飲みたいものである。

そして、忙しい時や自分がちょっと落ち込んだ時に、その時のことをふと思い出せる、そんなコーヒー時間だったら、なお最高だ。

そんなコーヒー時間を求めて、右往左往しては、
「あ〜、最高〜」
とコーヒーのいい香りに包まれながら、一口飲んで、ふうっとひと息ついて、ふと目の前を見ると雄大な熊本城の天守閣が見える。今回はそんなコーヒー時間の話である。

どこにいようが、

わが家の中だろうが、近所だろうが、遠方だろうが、ホッとひと息つける場所を探して、見つけて、癒されている。
時に、そんなひと息スポットを数人で一緒に過ごす時もある。
ある日、そんな店にたまたま一人で行く機会があった。熊本市内の繁華街からさほど離れていない熊本城へ歩いて向かう。

繁華街である下通り、上通りの大きなアーケード街の入口がある通町筋とおりちょうすじというスクランブル交差点から、路面電車通り沿いを熊本城をめがけて歩く。
やがてお濠まで来たら、今度は真っ赤な鳥居の「高橋稲荷神社」を道路の向こう側に見ながら登っていく。
ずんずん登っていくと、やがて右側に来客があった時にたまに利用する「KKRホテル」が出てくる。さらにずんずん登っていくと、「熊本県立美術館分館」が出てくる。

さあ、美術館分館の中へどうぞ。
ここには、1階から4階に展示室があり、さまざまな個人や団体の作品を楽しむことができる。作品を堪能してから、4階の喫茶室へ上がるもよし、先に喫茶室で一服してから、4階の展示室から順番に作品を堪能するもよし、美術館好きの方には、1日中楽しめる施設ではなかろうか。

そして、喫茶室には『喫茶カド』がある。

さあ、4階へどうぞ。
エレベーターから右手に行くと、木製のテーブルや椅子がゆったりと置いてある空間が目に入る。そこをずんずん進んで行くと、カウンターでマスターや店員さんたちが「いらっしゃいませ」とニコニコしながら出迎えてくださる。こちらもニコニコになる。

まずはカウンターで注文する。
季節ごとに作られる「カドブレンド」をはじめ、4種類ぐらいのコーヒーがある。迷う人は迷わずマスターに聞くべし。どのカフェでも、この流れになると思うが、『喫茶カド』では、とにかくニコニコしながら丁寧に飲む人に寄り添ってコーヒーの説明をしてくださって、気がつけばニコニコしながら注文をしている。

メニューはコーヒーだけではない。サンドイッチのような軽食や、コーヒーと共にいただきたいスイーツもある。
この日は、実はランチを食べ損ねてランチ難民になっていたところを、ここのサンドイッチで救っていただいたのである。
さあ、メニューが決まったら、席へどうぞ。

撮った!

窓が広くて大きいので、景色は間違いなく最高なのだが、喫茶室から天守閣が見えるなんて、最強の最高じゃないか。

そんな素敵な景色を見ながら、コーヒーを飲む。
「カドブレンド」は、季節ごとに味が変化する。ほんの少し酸味や苦みがある時もあるが、それは季節に合わせてのこと。とても飲みやすい。

一人の時は、深煎りの苦み酸味もあるしっかりどっしりとしたコーヒーを選んだ。コーヒーを飲む。城を見る。ひと息つく。コーヒーを飲む。城を見る。ひと息つく。この時間だけは、ゆっくりゆったり流れてゆく。

ちなみに、本店は『珈琲カド』という店名で、熊本市南区城南町というところにあり、一級河川、緑川から少し車を田んぼ方面へ走らせたところにある。
ここで飲むドリップコーヒーも、焙煎の香りに包まれながら、田園の風に吹かれながら、ゆっくりゆったりと時が流れて最高なのである。
と、ここまで「最高」を連発しているのは、私の語彙力不足も大いにあるが、自然とその言葉が出てくるのである。いいじゃないか。「最高」と心の中でそっと小躍りしながら飲みたいコーヒーなのだから。

『喫茶カド』は熊本城観光の際にぜひ!
『珈琲カド』は熊本ドライブの際にぜひ!


『珈琲カド』および『喫茶カド』はこちら!!!


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