見出し画像

病気の一枚 63

2024年8月の私です。

本編に入る前に・・・ここ最近、私のnoteへ来てくださっている皆さま&いつも読んでくださっている皆さまへ。いつもの皆さまにはいつもの記事ですが、最近来てくださっている皆さまには、ちょっとびっくりかも、と思うので、この前置きを書くようにしました。

私、この病気の事を、今は月1回で書いています。最初の頃は、まあ、自分の人生で、こんな経験することって、2度とないしな、と思って書いていました。でも時がたつにつれて、記事を読んでくださっている皆さまにコメントをいただくようになり、この病気に対して、病気を経験した人にも、現在進行形で治療をしている人にも、経験していない人にも、何か伝えられる、伝わる事があれば、と、少しずつ思うようになってきました。

特に大きな事は何も考えてなく、どなたかが言われた「ろうそくの灯」のように小さな小さな明かりを灯し続けていければ、と思っております。
私の定時連絡のようなモノだと思っていただければ、いいかなと思っております。

2019年夏、右胸のしこりに激痛がはしり、検査の結果、乳がん、悪性腫瘍と診断されて、11月に右胸全摘とガンが転移していた右脇下のリンパ節切除手術を受けた。そして12月から抗がん剤治療が始まり、翌年2020年5月にやっと抗がん剤治療が終わり、7月にポート抜去手術後、ホルモン療法(タモキシフェン)が始まった。

2020年9月から仕事復帰。ただし、右腕はリンパ節切除の影響で軽いリンパ浮腫を起こしていたが、腕を休ませながら、仕事は本格的に復帰していた。しかし再発治療による副作用のため、現在再び休職している。

2023年1月に再発。右肺の胸膜に遠隔転移判明。診断は『右肺の胸膜播種』。現時点でガンに対する自覚症状はない。べージニオ&フェソロデックスを用いて再発治療中。

最初のがん告知から、4年10ヶ月。
右胸全摘&リンパ節切除手術をして、4年9ヶ月。
最初の抗がん剤治療が終わって、4年2ヶ月。
再告知&再発治療が始まって、1年7ヶ月。

今月の好中球

いい加減で出だしを変えることにしてみた。なぜなら、この先ずっと好中球の増減とも付き合っていかなければならなくなったからだ。

結論から言うと、今月は2130と値は上昇しており、また飲み薬再開となったのである。ここで、先月まで懸念していた薬の変更だが、まだベージニオで効果が続いてるので、しばらくこのままベージニオを続けることになった。

この結果に内心ホッとしたものの、でも、疑問は残る。
「この薬は永久ではないよ」
との先生のセリフ。再度、先生に聞いてみる。やはりいつかはベージニオが効かなくなる日がやってくるのは、やってくるらしい。

しばらくこのペースなんだと。

ベージニオ服用の副作用(骨髄抑制)で、好中球が減っている。だから、次の診察日までベージニオ服用を休薬する。そして、好中球が増えていればまたベージニオを再開する。というペースに切り替わってきているようだ。

でも、ベージニオを服用しようがしまいが、フェソロデックスの注射は毎月受けている。フェソロデックスで補っているという感じなんだそうだ。

いつまでこのような感じが続くのか、知りたい気持ちが大いにある。しかし、答えを知る人は誰もいない。分からないから、そのことにしんどくなって、もう治療をやめようかと思う時も正直少しある。でもしばらく考えてやっぱりぼちぼち治療をしていこうと思い直す。気持ちはそれの繰り返しである。

久しぶりにリンパ浮腫の話を。

白血球値の乱高下とともに、ずっと付き合っていかねばならないのが、リンパ浮腫。右脇下のリンパにもガンが転移していたので、リンパ節切除をした。その後、軽いリンパ浮腫が発症。発症時は右手の血管が分からない程度でむくんでいたが、その後は左右見比べても変わらないぐらいになった。でも、ちょっと右腕を使いすぎると、脇の下から肘にかけてツッパリ感が現れ、腕の付け根は太い輪ゴムでぎゅっと締め付けられた感じになるのだ。

そして、注射や血圧測定、ケガやヤケド、日焼けなど腕に負担をかけることがNGなので、外へ出る時は長袖を着ていく。そして、重たいモノも持てないので、左腕にだいぶ活躍してもらっている。

が、防ぐことができないこともある。虫刺されだ。

撮った。

今月、気がついたら刺されていた。いや、最初は虫刺されと分からなかった。痒みを感じなかったのだ。ただ丸い赤みができており、その丸の中心に小さな小さな水疱が複数できている。初めての水疱だ。もしかしたら、炎症を起こしているかもしれない。でもただの虫刺されかもしれない。気がついたのが夜だったので、その日は乳腺外科で処方されていたデルモゾール軟膏を患部に塗り、念のためアイスノンで冷やしながら寝た。

翌日、乳腺外科へ電話して、症状を説明。すると、主治医の先生に確認を取ってもらっての回答がこうだった。話を聞く限りは細菌感染ではなさそうだから、近所の皮膚科で診てもらってください、と。ただ赤みが数日経って広がるようだったら、また連絡くださいと言われ、皮膚科を受診。
「うーん、虫刺されやね。薬を塗って1週間様子を見てね」
虫刺され診断にホッとしたものの、その後、その時疑問に思っていたいろんなことを先生にわーっとぶつけた。先生はその疑問に丁寧に答えてくださったので、頭の中にあったモヤモヤが晴れてきた。

結局何に刺されたか分からないままだが、皮膚科の先生の言うとおりに、デルモゾール軟膏を数日塗ったら赤みがひいて、水疱も消えて、事なきを得た。
でも、うっかり右腕に負担をかけると「お疲れマーク」という赤い小さな点が出るので、これからも用心していかねば。

身体のコントロールが大事とあらためて感じた。



追伸:病気の一枚は連載モノです。よかったら62もご覧ください。


いちおう今までの分は私の病気マガジンにまとめています。
1から読むと、かなり長くなりますが、興味がある方はどうぞ(^^;)
えっと、13までは病気治療に専念しており、14あたりから徐々に社会復帰して、毎月の定時連絡になり、44から再発治療が始まります。


記事を書くための栄養源にします(^^;)