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第11章 男性の心のスキマ


私には父親がいないからか、
理想とする男性像やイメージが膨らみ
王子様化していた時期がある。

恋に恋して、
愛というものに憧れ、
求められることで、それを愛と勘違いをしてきた。

いくら待っても白馬の王子様なんて
やってこないし、

憧れ抱く思春期には
魔物がいた。


私の横を通り過ぎていった男たちは
私に何かしらのメッセージを置いていった。

男とは、理性を失くすことがある、
男とは、時に弱く脆いものである、
そして、性欲に貪欲である。


そんなメッセージを10代で感じとってしまったていたから、
”手段の為に” この仕事に足を踏み入れることも
悩みはしたけれど、大きな抵抗はなかった。


魔物からの刻印を
今更キレイに消せるとも思っていなかったし、
背負った十字架も守りたい一心だった。

人に言えない傷があると、
他人のキズの匂いにも、敏感な気がしていた。


頭のいい女が好きだとか
美人や細い女が好きだとか
どうにも補えない嗜好ではないかぎり、
絶対に嫌われることはない自信があった。

”ある目的”で来ているのであれば。

それは.….


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