彼女

スマホをいじる僕の横で、忙しなく動いてる彼女。

自分用の可愛いパジャマがあるのに、なぜか僕のパジャマを着ているから、お尻がちょっと見えてる。可愛い。

さっきまで、ちょっと寝癖がついていた無造作ヘアはいつの間にかきれいにセットされている。

うん、どっちもいいな。


ほんのりピンクになった頬。
キラキラの目元。

最後にリップを塗るはずなんだけれど、どうやらどれを使うか迷っているらしい。
コスメが大好きな彼女は、たくさんあるリップを眺めながら、なんだかブツブツ言っている。

あ、それは僕がプレゼントしたお気に入りのやつだ。


ジグソーパズルの最後のピースをはめたみたいに、リップでお出かけモードの彼女が完成した。メイクのことはよくわからないけど、最後にリップを塗って、満足げに鏡を見る仕草が好きなんだよなぁ。


僕は僕で満足げな笑みを浮かべていたら、目が合った。

「かわいいリップつけてるじゃん」
「でしょ?」

今日も、かわいい彼女が見られることに感謝。


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