太宰治について一年想ってみた
かつてはなんでも知りたいと思っていた時期もあったかな。
どんな論争ごとにも耳だけ突っ込んで、熱心に聞いたりした。
曖昧でよく分からなくて、純文学、純度の高い文学と認識していた。
よし、私はやってやるぞ。となけなしのエネルギーを差し出して、人間失格に挑んだのが、気まぐれな文学研究の始まりだったかもしれない。
それが、2021年9月26日のことだ。
第一の手記から1、2行ごとに感想を書いていった記憶がある。
しかしその初の試みは完成せずに終わる。
随分と暗い作品だった気がする